A.マリオ・デル・モナコというテノール歌手がいます。黄金のトランペットと言われ、オペラを志すテノールならば、そのほとんどが彼にあこがれた経験を持っているかもしれません。
そして彼の声に憧れ、模倣した結果、声を潰したり、かえって発声を壊していったテノールの多さでも群を抜いてるかもしれません。
マルティヌッチというテノール歌手がいます。彼もすさまじい声の歴史に名を残す歌手です。しかし彼も有名になる前はモナコに憧れまねをして声が出なくなった経験を持っている一人です。
彼の模倣をやめ自分の声を見つけてくれる教師に出会ってから有名になっていくことになります。
モナコ自身も最初についた教師に自分に合わないものを歌わされて声を壊していたという話があるくらいですから、自分の憧れの存在や師匠が絶対的な正義かというとわからないです。
師匠の真似や教えを守れば全てが正解かというとわかりません。それだけでものすごい声になるならば、凄い声の歌手がもっとたくさんいるようになっていたでしょうね。(♭Σ)