発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.ビブラートについて教えてください

.ある一つの音を出して、自然に上下に揺れる状態をビブラートと言います。ピアノでは不可能ですが、弦楽器で弦を上下に揺らして音を揺らしてビブラートをかけるというかけるということが可能になります。

歌手も、ノンビブラートで歌うということの方が珍しく(一昔前のバロック唱法もビブラートを付けないで歌う人もありました)ほとんどの歌手がしぜんにビブラートを付けていると思います。

音楽のジャンルによっても、趣味趣向によるものなのでしょうか、ビブラートの種類は異なるようです。

例えばクラシックのオペラ歌手などは、全体的についています。バロック時代の作品を歌う歌手は、音の始まりは付けずに、最後に音を開放して、ビブラートを付けるようにコントロールする人もいます。このやり方は演歌と似ています。演歌の人も、伸ばす音の最後のほうにつけて表現する人がいます。

ポップス歌手で未熟な人に見られるのは、チリチリと細かいビブラートがついてしまうことです。あえて「ついてしまう」と表現したのは、横隔膜や発声のための筋肉が十分鍛えられていないために起こる現象だからです。(♯β)