A.1年 1、2年生の間は一般教養の科目が多いので、専門的な科目はあまりありません。それでも、声楽のレッスンは毎週あります。副科のピアノのレッスンも毎週あるので、これらの課題を毎日自主練習しながら、他の科目をこなします。特に印象に残っているのは、バレエ実習です。オペラでは、声楽家がほんの少し踊るシーンも少なくないので、バレエはできるほうが得です。基礎の基礎しかやりませんでしたが、それでも初めての体験でとても興味深く、オペラの現場で役に立ちました。
2年 喉の仕組みについて
耳鼻咽喉科の医師による、喉の仕組みについての講義がありました。(かなり過大な期待を持って選択した講義でしたが、医師としては高名でも、講義をするのはまた別な能力を要するのでしょう。ちょっと残念でした。)
3年 舞台演技の基礎演習
演劇の舞台などの演出家による演習で、前期は、1時間余り、全身のストレッチをするものでした。ストレッチとしてはかなり役に立ちましたが…。後期は、実際に演劇の台本を使って、本読みをするもので、人物の背景への考察や取り組み方など、本格的な演技へのとてもよい演習になりました。
4年 オペラアンサンブル
1学年の8~9割の声楽専攻生が選ぶオペラコースを、3グループにほぼ均等に分け、それぞれのグループに、現役の演出家と指揮者とピアニストが配置されて、実際のオペラのワンシーン(10分程度)を実演する演習です。3年生から2年間続けての演習でした。卒業後も、何度もオペラの現場で、その演出家の先生とお仕事をさせていただきました。どんなに素晴らしい声が出せても、演技がイマイチだと、プロの目から見ると残念なものだと、よくわかりました。
A.1年 声楽レッスン、副科ピアノ、和声、教職関連、混声合唱、第九、西洋音楽史、オペラ史
声楽レッスンは師事したかった先生を自由に選べたのでありがたかったです。今思うと西洋音楽史、オペラ史はもっと学ぶべきだったと思っています。混声合唱、第九は、この業界で仕事にしやすい科目なのでお勧めです。
エキストラのアルバイトが来るようになり、さまざまな人や現場と知り合いになりえます。
2年 声楽レッスン、副科ピアノ、ドイツ歌曲研究、和声、教職関連、歌曲史、混声合唱、西洋美術史
歌曲研究などは、様々な曲をほかの生徒が歌っていて知ることができるので曲を知るのに有効。歌曲史、西洋美術などは今まさに勉強しなおしたいと思える授業です。
3年 声楽レッスン、副科ピアノ、教職関連、オペラ実習、混声合唱、ドイツ歌曲研究、コード伴奏法
オペラ実習が始まり、ここで初めて動きながら歌うことを学びます。思いっきりやると先につながると思います。コード伴奏法は、教える仕事で役にたっています。
4年 声楽レッスン、副科ピアノ、教職関連、オペラ実習、混声合唱、ドイツ歌曲研究、オラトリオ実習、
発声の基礎が安定しない時期は合唱、オペラ、オラトリオ、歌曲などの複数ジャンルを一度に勉強するのは、知識、経験としては重要ですが、プレイヤーとしては発声が崩れやすいので声楽レッスンのみに集中して基礎力を高めるということも一つの考え方です
発声が崩れるからという理由で自分の生徒が合唱の授業をとることを禁止する先生もいました。音楽大学にいくことよりも誰に師事するかが一番重要です。コネクションなしに一流音楽家に師事が可能な音大進学は、一つの方法です。
誰に習いたいのかなどを可能な限り下調べしてから、その先生がいる大学を選ぶのがベターかと思います。
A.1年 実技レッスン、合唱、ソルフェージュ、ピアノ、和声、ドイツ語、イタリア語、ドイツ歌曲演習他
(第三外国語までが必修(英語以外)のため、レパートリーを多く占めるドイツ語を第一外国語にし、ドイツ歌曲やドイツ文学などドイツ語の方を多めに受講。)
:実技レッスンを中心にしながらも、合唱・ソルフェージュ、ピアノなどの必修に加えて、大学なので法学や心理学などの必修科目もあり、必修単位を取ることで忙しいという印象でした。
2年 実技レッスン、合唱、ソルフェージュ、ピアノ、和声、ドイツ語、イタリア語、イタリア歌曲演習他
第二外国語をイタリア語にしたので、イタリア語の曲も並行して様々な曲を勉強するよう努めましたが、全体としては英語、ラテン語なども含めて偏らず、オペラや歌曲、古典や現代などを問わず、自分の声質に合うと思われるものを様々な曲を勉強する形で進め、結果としてよい学びになったと感じています。
3年 実技レッスン、合唱、和声、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、舞台語発音、学内外の演奏活動(演奏会、オペラアンサンブル、アカペラアンサンブルなど)他
実技レッスンでは見えない(気づかない)ことも、アンサンブルの中での歌唱・音楽作りを経験することで、自分を客観視する助けとなり、複数人で歌う感覚がひとりに立ち返ったときに大いに役立つと感じられました。
4年 実技レッスン、オラトリオ演習、ドイツ語、ロシア語他
古楽の曲も勉強し始めたことにより、古楽科のチェンバロや他古楽器との歌唱で声と楽器のバランスや響きの捉え方など面白くていろんな曲に挑戦しましたが、大学という場であったから一緒に勉強できる仲間がいてやりたいことをやれたのだと、自分にとってよい(と思われる)環境を求める、その環境に身を置くことの意味を考えました。
A.1年 主科(声楽)のレッスンでは、イタリア古典歌曲をメインに学んでいました。ほかの科目としては、和声学、ソルフェージュ、音楽史(古代~バロック)、イタリア語、イタリア歌曲、合唱などを主として学びました。中でも、「音楽と文学」という授業は、オペラの原作となった文学作品を取り上げ、今思うと非常に興味深い授業でした。これに加えて、教員免許を取るための教職課程の授業として、教育法規、民族音楽、法学などの授業を受けました。副科ではピアノのレッスンを受けていました。
2年 主科(声楽)のレッスンでは、トスティの歌曲をメインに学んでいました。ほかの科目としては、引き続き、和声学、ソルフェージュ、音楽史(古典~ロマン派)、イタリア語、イタリア歌曲に加え、ドイツ語、ドイツ歌曲、合唱などを主として学びました。これに加えて、教員免許を取るための教職課程の授業も引き続き受けました。副科のピアノのレッスンも引き続き受けていました。朝から夕方まで隙間なく授業が入る日が多かったと思います。
3年 主科(声楽)のレッスンでは、オペラのアリアを歌わせてもらえるようになりました。ほかの科目としては、引き続き、和声学、ソルフェージュ、音楽史(近現代)、イタリア語、ドイツ語、ドイツ歌曲、合唱などを主として学びました。
指揮法教程という教科書をもとにピアノを相手に指揮をして、バトンテクニックを身につけるという指揮法の授業や、授業に出ている学生が交代で歌ったり指揮をして実践的に演奏していく、合唱指揮法という授業は、勉強になりました。
教員免許を取るための教職課程の授業として、音楽科教育法という教育実習に向けての予備授業を行うような授業も入ってきました。
オペラ実習の授業やオラトリオの授業が取れるようになり、フィガロの結婚やコジ・ファン・トゥッテを題材として、シーンごとに学び、年度末に試演会という形で本番を迎えました。
副科のピアノのレッスンに加え、もう一つ、ヴァイオリンのレッスンも受けるようになりました。
また、オペラ実習とは別に、オペラ公演を行うゼミの授業に参加し、「こうもり」というオペレッタをオーケストラと舞台装置を使って上演するという経験を得ました。
4年 主科(声楽)のレッスンでは、オペラのアリアを中心に学び、オペラ実習はコジ・ファン・トゥッテを主として学びました。ゼミのオペラ公演では、ドン・ジョヴァンニを日本語上演で、舞台装置とオーケストラがついた状態で学びました。副科が一つしか取れなくなったこともあり、ピアノをメインにしました。
変わった授業としては、スコアリーディングという、オーケストラの楽譜を見ながらピアノで弾くという授業なのですが、歌い手はあまり関係のない移調楽器の楽譜の読み方を学ぶことができたのはいい経験になり、今になって、自分の歌うオペラ作品をフルスコアを見ながら学べることにつながっています。
教育実習では指導方法や生徒との関わり様々な学校の仕事を学ぶことができ、いい経験になりました。
A.1年 合唱、ソルフェージュ、個人レッスン、ピアノ、和声、イタリア語、ドイツ語、音声学、音楽史、体育、教育心理学
毎日、初めて取り組むような授業だったので、ついていくのに精一杯でした。1限がソルフェージュ、2限が合唱の授業で、これが1~3年生まで続き、朝一から歌わなければなりません。自分の技量を磨くというより、このカリキュラムをこなすだけで一年があっという間に終わったという感じです。授業の充実もさることながら、文化祭でオペラをやったり、学外の催し物や、大学主催のオペラをやることもあったので、人間関係が広がりチャンスも増えました。
2年 合唱、ソルフェージュ、個人レッスン、ピアノ、和声、イタリア語、ドイツ語、音楽史、劇場論、邦楽副科実技(長唄、謡曲、三味線、筝など)、音楽教育法、スペイン歌曲、古楽アンサンブル
学校に慣れてきて、やっと自分の声とも向き合う余裕が出てきます。また、スペイン歌曲やバロック音楽など、普段触れる機会がないジャンルにアカデミックに取り組むことができました。日本で知らない人はいないような有名な指揮者に教えを乞うこともでき、とても充実します。また、クラブや大学のイベントで、メサイヤやレクイエムなど、オーケストラとの共演も経験します。
3年 合唱、ソルフェージュ、個人レッスン、ピアノ、和声、イタリア語、フランス語、副科筝曲、バレエ、舞台語発音法、フランス歌曲、リコーダー、
オペラの実習が始まります。これは実際にモーツアルトなどのオペラの一部を、相手役と演じて歌い、指揮者と演出家に稽古をつけてもらいます。バレエの授業も始まり、いよいよ舞台人としての身のこなしなども学びます。舞台での発音の仕方などもとても役に立ちました。余裕が出て来たので、ピアノ以外に、筝曲を副科でとりました。そのほか、トランペットやヴァイオリンなどのメジャー楽器から、チェンバロ、邦楽、日本舞踊、お能などあらゆるジャンルの音楽を選択することができました。
4年 個人レッスン、オペラ実習、声楽アンサンブル、声楽史、身体論、教育実習、イタリア語、
教育実習があります。前期後期試験、学内演奏会、など演奏の機会がぐっと増えていきます。定期演奏会のオーディションを受ける権利も発生します。
9月には大学院の試験があるため、みんな必死で勉強します。
大学院は倍率が高く狭き門で、同期でストレートで進めたのは60人中僅か10名ほどです。1年生からなるべく長期休みごとに海外に行って、外国とのパイプを持つこと、外国のレッスンに慣れることをお勧めします。
大学がすべてではないし、西洋音楽をやるからには、その国の言語文化を知る必要があると思います。語学ができると演奏もチャンスも機会が広がります。
A.1年 音楽教育コースで入学し、教養科目が必須でその単位をとるのが主でした。声楽のレッスンは週に一度。あとは個人レッスンによく通いました。
2年 音楽教育コースから声楽コースに転科したので、春休みに試験を受けました。声楽のレッスンではイタリアの古典歌曲が中心でした。
3年 副科でヴィオラのレッスンを開始。声楽レッスンはオペラのアリアを中心にしていました。
4年 卒業演奏、教職のための教育実習などが忙しかったです。
音大は、先生の影響がとても強いので、習いたい先生がいるとか、どうしてもこの授業がとりたいという明確な目的が必要だと思います。学ぶ中で出会いや気づきが出てくるということは多いですが、あくまでも自分が何をしたいのか、人生の中で音楽をどのように存在させるかということをよく考えてみることが大事だと思います。
A.私は音大ではなく、国立大学教育学部の音楽専攻で学部4年間を過ごしました。
1年 教育分野の必須科目、声楽レッスン(30分程 週1)、副科楽器(オーケストラ)、専攻生、副科生合同の合唱、オーケストラ、オペラ実習授業(各々週1)、語学(英語必修、他言語選択)、声楽試験(年2回)、副科楽器試験(年2回)
教育学部らしく、教育分野の必須科目が多かったです。そこに時間を割かれる割合が高いため、専攻分野など自分の時間は少なかったと思います。
2年 1年次とほぼ同じ+楽曲分析(但し、教育分野、語学の単位を1年次で取得していれば、これらの授業の履修は少なくなる)楽曲分析は、シューベルトの「冬の旅」を1年間かけて分析しました。当時はドイツ語の歌に殆ど触れていなかったため、この授業に新鮮な刺激を受けました。
3年 声楽レッスン(30~45分程 週1)、副科楽器(オーケストラ)、専攻生、副科生合同の合唱、オーケストラ、オペラ実習授業(各々週1)、声楽試験(年2回)
この学年より専門色が強くなります。後期の声楽試験は、これまで(ギャラリーは同学年の声楽専攻、声楽の先生のみ)とは違い、全学年の学生、他専攻の先生方もご覧になります。相当緊張したのを覚えています。
4年 声楽レッスン(30~45分程 週1)、副科楽器(オーケストラ)、専攻生、副科生合同の合唱、オーケストラ、オペラ実習授業(各々週1)、声楽試験(学内で1回、学外の会場にて卒業試験)、教育実習(5月~6月に実施。二週間)
教育実習にて他人を教えることについて、自らの力不足を痛感し、まだまだ勉強が必要と感じました。
声楽試験は前期は3年次後期と同じ方式で、卒業試験は学外の会場にて一般のお客様も招き実施。どちらも緊張し、力不足を感じました。また、ピアノとイタリア語は学外で学びました。副科ピアノの授業がなかったこと、イタリア語の歌唱を勉強する機会が多かったからです。
A.日本の音大で学ぶ注意点から、まとめます。
まず「三流根性」に気を付けることです。日本は残念ながらクラシック音楽の本場ではありません。日本で一流とされる音大でも、日本の組織の悪い面がかなり出ている気がします。
特に次の二点はものすごく感じました。
学生同士は全く無意味な足の引っ張り合いをする。先生は弟子を伸ばすことを考えずただ偉そうにしている。(全員が、ではありませんが、かなりそういう面はありました。)
教師も学生も一丸となって、世界一を目指す、そういう組織であればいいのにといつも思っていました。
(ちなみに私は、一人のトレーナーにすぎませんが、当研究所はそういう組織であると誇りに思っています。)
目的意識をはっきり持って、学ぶことを学び、早く海外に行くことを進めます。
音大の具体的なカリキュラムは、はっきり言って専攻実技は個人レッスンなので特にカリキュラムはありません。音大に行く醍醐味は専攻以外のカリキュラムにあると考えます。しかも学年別ではなく、4年間を通じて卒業までに履修すればよいものが多いので、項目別に書きます。
A.1.ソルフェージュ
音大卒とそうでない人たちが大きく違うのがこのソルフェージュ能力であると思います。ソルフェージュ能力とは、大雑把に言うと初見演奏能力=「楽譜を見たらその場ですぐに歌ったり演奏したりする能力」です。(日本ではソルフェージュというと音符の書き取りを思い浮かべる人が多いでしょうが、海外では初見演奏能力のことを指すのが普通です。)例えばアマチュアピアニストは、うまいかもしれませんが一年に一回発表会で弾く曲を仕上げるのが精いっぱいかもしれません。アマチュアオーケストラでは一年に一回の本番かもしれません。プロのピアニストは、飛行機の中で新しい楽譜を渡されて降りたら暗譜で本番、プロのオーケストラは、練習なし初見の本番というのがあります。
アマチュアとプロの大きな違いは、読譜の速さ、にあると考えられます。この能力は、難しそうですが、訓練によって身につく能力です。具体的にはダンドロというフランス人が書いた教科書で音符を速く読む練習をしたり、やはりフランス人のノエル・ギャロンやマルセル・ビッチの書いたピアノ弾き歌いの練習曲集で訓練します。
和声や対位法などの作曲理論の基礎、スコアリーディング(スコアをピアノで弾く、いろんな移調楽器を即座に移調して実音で弾く技術。これはオックスフォードから有名な教科書が出ていて、その教科書を前から順番にピアノで弾いていけば身につく。)が学べる音大や学科もあるでしょう。それらもすべて「楽譜を速く正確に読む」訓練に入ると思います。
2.西洋音楽史
これは音楽家の大切な教養です。とくにバッハより前にどれだけ素晴らしい作曲家たちがいてすばらしい音楽があったか、音大に行かないとなかなか知らないでしょう。実際に楽譜を見ながらCDを聴いたりする授業もあります。以下はバッハ以前の偉大な作曲家たちの名前を思いつくままに:ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ヨハネス・オケゲム、ハインリッヒ・イザーク、ギョーム・ド・マショー、ギョーム・デュファイ…。
3.外国語(ドイツ語、イタリア語、フランス語)
これは一般大学でも学べるでしょうが、一般大学では文学を研究している日本人が教えるのが普通ではないでしょうか。音大ではネイティブの外国人がかなり実践的に教えてくれました。
A.1年 必修:声楽個人レッスン、合唱、ソルフェージュ、副科器楽(ピアノ)、語学(第1、第2外国語)、和声、音楽史、一般教養課程
選択:語学(第3外国語)、記譜法
1年目は一般教養課程の履修が必要なので、朝から夕方まで週5日のカリキュラムがあって、一番大変です。語学はやる気さえあれば何ヶ国語でも勉強できます。私は4年間で独伊仏羅露の5ヶ国語を。
2年 必修:声楽個人レッスン、合唱、ソルフェージュ、副科器楽(チェンバロ)、語学(第1外国語)
選択:語学(第2、第3外国語)、ディクション、コレペティによるレッスン、古楽アンサンブル
必修科目を落とさなければ、好きなだけ勉強できます。副科器楽は2年間ピアノを習う人がほとんどですが、他の鍵盤楽器でも構いません。
3年 必修:声楽個人レッスン、合唱、バレエ
選択:オペラ実習、オペラ史、語学、副科器楽、ディクション、コレペティによるレッスン、古楽アンサンブル
必須がぐんと減るので、自由度が増します。オペラ関係の選択科目が増えます。大学院でオペラ科に進みたい人は必修です。
4年 必須:声楽個人レッスン、声楽アンサンブル、演奏会2回
選択:語学、副科器楽、ディクション、コレペティによるレッスン、他クラスのレッスン受講、古楽アンサンブル、バロックダンス
総仕上げです。年に2度、演奏会形式で試験があります。
A.カリキュラムについては、希望大学のホームページなどで確認するのが正確です。
シラバス(授業内容)なども公開されていますので、調べることです。夏期講習やオープンキャンパスなどに参加し確認するとよいと思います。
そのようにして、自分で考える、自分で感じる、自分で選ぶ力をつけることです。
1年 ドイツ語Ⅰ(必修外国語から4年間で10単位以上)、文学Ⅰ(必修)、美術(必修)、経済学(必修)、体育(教職必修)、ソルフェージュⅠ(必修)西洋音楽史Ⅰ(必修)芸術特別研究Ⅰ(必修)音響学、ピアノ1Ⅰ(必修)、声楽2Ⅰ(必修)、合唱1(必修)、作曲Ⅰ(必修)、教育社会学、生徒指導論(教職)
1年生は主科実技、副科実技の他に基礎知識と音楽家にとっての基礎の科目が多いです。音楽高校出身の私としては、中学高校の復習的な要素が多く、あまり楽しいとか勉強になったということはありませんでした。
2年 ドイツ語Ⅱ、日本国憲法(教職必修)、情報機器演習(教職必修)、ソルフェージュⅡ(必修)、楽式論、民族音楽概論(教職必修)、オペラ史(必修)、文化史1(必修)、文化史2(必修)、日本芸能史(必修)総合演習(教職必修)、ピアノ1Ⅱ(必修)、声楽2Ⅱ、器楽2Ⅰ(必修)、作品研究(必修)、作曲Ⅱ(必修)、応用音楽概論(必修)、教育原理(教職必修)、教育心理学(教職必修)、教職論(教職必修)、教科教育法(音楽)Ⅰ(教職必修)、道徳指導法(教職必修)、特別活動指導法(教職必修)、視聴覚教育論(教職必修)、総合演習(教職必修)、視聴覚教育メディア論、文化史、社会教育特講1、社会教育特講3
2年生では教職課程の必修が多く短大を併設していたので、教職に関してはそちらに併せて合ったのではないかと思います。音楽系の科目については声楽の人は合唱があったり、1年よりは少し専門的になってくると思います。
私個人としては高校生の頃の方が頑張っていたなと思うくらいで、大学というところは適当に授業を受けていても卒業はできる、先生も親身になってくれるわけでもなく、自分がやる気を持って取り組めば、ストイックに進めばどんどん向上するが、受け身では何も変わらないことを感じ始めました。
3年 ドイツ語Ⅲ、対位法、日本音楽概論1(教職必修)、管弦楽概論、芸術特別研究Ⅱ、ピアノ2Ⅲ、伴奏法2、声楽2Ⅲ、指揮法、作曲Ⅲ(必修)、教科教育法(音楽)Ⅱ(教職必修)、学習指導論(教職必修)
外での活動を増やしていたので、大学は最低限の授業と本当に取りたいものしか取っていません。大学外での実践の活動で得たものが大きいです
4年 合奏2(教職必修)、作曲Ⅳ(必修)、作品・研究発表(必修)、卒業作品(必修)、教育相談法(教職必修)、教育実習1(教職必修)
外部のミュージカルの作曲や歌唱指導、伴奏、サークルでの舞台製作を中心に生活して、教育実習があったので週1くらいしか大学には通ってなかったです。
大学では基礎的なことは教えてくれますが、さらに深めたい人は自分で行動するしかない。自分で研究したり、大学内外を問わず学べるところを求めて自分から進んでいく。どこで学ぶかではなく、何を求めて学ぶかが肝心ではないかと思います。
私はコースの授業、例えばミュージカルコースのミュージカル史や、ミュージカル実習、ミュージカルのヴォーカルの授業などを聴講したり、ミュージカルコースの公演の編曲をしたり、稽古ピアノをさせてもらったり、器楽科や声楽科の伴奏としてレッスンや試験をしたりしていたことが、今の仕事につながっています。
A.声楽科に入学。師事した声楽科の教授がオペラ科に携わっていたので、普通の声楽科の人達よりも将来オペラ科のメンバーのなろうと入学してから歌に没頭しました。オペラ科は大学3年生からオーディションに合格した学生のみ入れるところで声楽科の学生にとって憧れの場でした。
1年 歌レッスンの他に、一般教科、語学(選択制で私はドイツ語とイタリア語を履修しました)専門教科、副科ピアノ、体育がありました。1、2年生のうちに一般教科などは単位を取得しました。朝から多忙でした。1年のうちはイタリア歌曲、モーツァルトのオペラを歌う。
2年 教職課程も取っていたので忙しかったです。大学のレッスン以外に、ホームレッスンといって、大学で師事している教授の家でレッスンをうけました。ワンレッスン約40分ですが一回1万円でした。今でしたら3万円くらいです。月3回はいきました。オペラ科に入るためさらに歌に励む毎日で、有名な歌手のコンサートで生の声を聴くのも勉強でした。2年になりドイツリートの勉強をする。
3年 一般教科などの単位はほとんど取得。大学で習わない語学にも教授からの指示でレッスンにいきました、フランス語、ロシア語です。これらはすべて歌に生かされました。ブルガリアのコンセルバトワールに短期留学しエレナ・キセロバ氏のレッスンを受けました
4年 オーディションに合格し晴れてオペラ科のメンバーとなりソロ以外に演技の勉強や男性歌手との二重唱も行う。大学院と二期会オペラ振興会のオーディションを受けるためさらに歌に没頭。
声楽科は見た目のインパクトも大切と教えられ、ファッションにも髪型なども研究しこだわりを持つ。人よりどれだけ目立つかを考えたのもこのころです。
二期会のオーディションに合格。卒業後は大学院と二期会オペラ振興会のレッスンを受ける。二期会では歌の他にパントマイム、日本舞踊、ダンスのレッスンがありました。自分の場合は特殊で普通の声楽科はこれほどではありません。