発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 生活習慣や体力づくりを知りたいです。

. いつでもベストの声が出せるように、また、ベストな自主トレができるように、なるべく体調をよい状態でキープすることが基本になります。

まずは睡眠時間を削らないことを重視しましょう。現在の研究結果では、78時間がよいようです。無駄に寝過ぎるのも、体にはよくないので、あまり疲れていないのに、毎日9時間以上寝てしまうようならば、日常的にしっかり体を動かすようにして、寝過ぎを改善しましょう。体調をキープするためや、体の疲れを取るために、翌日の仕事の関係で許されれば、ニンニクなど、なるべく自然な食品などを使い、積極的に疲労回復を心がけましょう。また、必要に応じて、ビタミン剤やサプリメントも、月に数回程度なら、活用してもよいと思います。

そして、日々のストレッチや軽めの運動を、なるべくするようにしましょう。定期的に続けているスポーツなどが有れば、適度に続けましょう。ジムなどで、軽いウエイトトレーニングをする人も増えているようですが、発声のためにも、とてもよいことだと思います。もし、有酸素運動をほとんどしないようなら、呼吸練習は、しっかり取り組むようにしましょう。([E:#x266D]Ξ)

 

. 基本的には健康的な食事と睡眠、適度な運動でよいと思います。私自身は昔は声のためにお酒も飲みませんでしたし、食事にもとても気を使っていました。歌い手が職業となってからは、何よりもストレスをいかにかけないかに重点をおいて生活しています。飲み過ぎはよくありませんが、本番前日以外は基本的にお酒は飲みますし、辛い物もなんでも食べます。逆に昔よりも気にするようになったのは、寝具でしょうか。マットレスや枕などには割とお金をかけています。お風呂などに、重点を持ってきている人も多いですね。

毎日何時間も稽古していると、いかに睡眠をしっかりとれるかが重要かと思います。体力的にもストレス的にもそうですが、暗譜などもしっかりと頭が働いていないと難しいです。発声もそうですが、仕事として音楽をやることで一番苦労するのは暗譜です。一つの公演をやりながら、その先に公演の暗譜をするのが毎日なので、眠れない、睡眠不足というのは、結果的に作業効率を下げます。

私自身はウォーキングはよく行いますし、自前の衣装が楽に着られる体系ではいたいと思っています。太っても痩せてもあまり声によくないのがわかっているからです。

過度にまじめになりすぎても、私の場合はそれがかえってストレスになることが多いのでストレスをかけずに毎日リラックスして現場にいけることをこころがけて生活するようにしています。([E:#x266D]Σ)

 

. 規則正しい生活を心がけ、睡眠は大切にしてください。睡眠は声に大きく影響するので、よい食事をとり運動もしているからといっても、睡眠不足ではよいパフォーマンスにはなりません。普段の練習やレッスンでも、よく眠れたときは声の調子がよい(または寝不足だと声が出にくい)という実感を持ったことはありませんか。睡眠不足での練習は喉に負担がかかり疲れやすなりますし、たくさん声を使った後でよく睡眠をとらないままだと疲労の回復も遅くなります。お仕事の関係で生活が不規則になりがちな人は、それぞれに工夫が必要です。

また、体力づくりの前段階になりますが、体のバランスを整えるストレッチ(調べればいろいろあります)をして姿勢を整えることをお勧めします。姿勢がアンバランスなままより、少しでも整った姿勢でトレーニングをした方が効率よく体得できます。([E:#x266F]α)

 

. 月並みに言われる、「健康的な生活習慣」を程よく心がけることや、適度な運動を心がけることは、声に関係なくても、自分自身の健康管理という意味では大事になります。声を扱うということは、自分という楽器と奏者を併せ持つことになります。ですので、楽器のメンテナンスとしても、奏者のコンディションを整えるという意味でも、体に負担が来やすい状況は避けることが理想的です。とはいえ、皆それぞれの生活の中で活動を行っているわけですから、健康オタクのようになりすぎるのも、それはそれで問題です。あくまでも無理なく、可能な限り規則正しい生活をし、過度な飲酒などを避ける方がよいでしょう。喫煙はできるだけ避けた方が理想的です。

体力づくりに関しては、何もしないでいると筋力は年齢とともにどんどん衰えていきますので、程よく運動できれば理想です。走ったり泳いだりする機会を作れれば、それなりに負荷がかかりますので、健康維持の意味でもいいでしょう。

なお、長時間歌ったり、声を使うプロの人を基準に考えると、それぞれ現場で養っていかなければならないものがあります。特にオペラ歌手などでは、34時間歌い演じ続ける体力が必要ですが、それは歌い続けて数をこなしていかなければついてこないものなのです。

運動も大事ですが、実際に声を操るためには、声を使い続けるテクニック磨きと、それを長時間対応させるトレーニングが必要だと思います。最終的には実地経験と場数です。([E:#x266D]Я)

 

. 声を磨いていくためには、健康的な生活とは切っても切り離せないと思います。アスリートと同様に、健全な暮らしと密接していて、自分で体の言い分を聞けるようにならないといけないと思います。 

私自身は、今までやってきた体つくりとしては、ランニング、ウォーキング、水泳、筋トレ、ヨガ、太極拳ピラティス、アレクサンダーテクニック、ゆる体操、フェルデンクライス、バレエ、気功などをやってみました。それぞれに、それぞれの鍛えやすい部分があると思いますが、自分が気持ちよく体を動かせていると実感できるものを続けていくことをお勧めします。

睡眠も大事です。以前はものを書くことも多かったので平気で夜中2時まで起きていたりしたのですが、最近はなるべく12時前には寝るようにしています。そうなると夕飯は9時前に食べなければならず生活リズムが、規則正しくなってきました。

できる範囲で、運動、食事、睡眠、そして歌の練習をバランスよく組み込んでいただければと思います。([E:#x266F]β)

 

. 月並みなようですが、睡眠、運動、食事に尽きると思います。毎日無理なくできることを積み重ねていくということが大事だと思っています。

睡眠に関しては、一度にたくさん眠れる人と、黒柳徹子さんのように分割でとったほうが調子がよいという人と、別れると思います。

運動は、呼吸のためにも歌う人はたくさん歩くことをお勧めします。

どんなことも、「こうしなければならない」ではなく、自分と向き合ってよい結果が出るものを見つけていくのがよいと思います。([E:#x266F]ё)

 

. 生活習慣ということでいえば、まず「アーティストであること」を生活の中心にすると決める心構えが大切です。実際にはいろいろやらなければならないことがあるでしょう。生活のために全然関係ないバイトもしないといけない、家事だってある。本業一本で食えるようになったとしても、嫌いなプロデューサーとの食事会もあるでしょうし、まったく「お金のため」でしかない面白くもなんともないプロ活動もこなさなければならないでしょう。しかし、スケジュールとしての24時間はさまざまなことに分断されているとしても、「生活の合間に芸術をやっている」のでなく「芸術の合間に生活をやっている」という意思が何よりも大切なように思います。そうすると少しずつ(何十年かかかるかもしれませんが)自分の望む生活環境が整ってくるのではないかと思います。

体力づくりに関しては、特に気を使わなくても活動をしているうちに必要な体力はできると思います。私にも、ほぼ徹夜あけで本番をしないといけないこともあったし、夜まで一食も食べられないこともありました。

体力づくりのために私自身が心がけているただ一つのことは「酒を飲まない」ことです。飲んでいるときはわかりませんでしたが、やめてみると、酒を飲んで声によいことは何一つないということがわかりました。([E:#x266D]∴)

 

. お酒はあまり飲まないようにしています。酔った状態で大声で話すことほど、喉に悪いことはありません。たくさん飲みたいなら少人数で静かな場所で。大人数で盛り上がりたければ、お酒は少なめに。でもパフォーマーに飲みニケーションは重要。お酒の量より、顔を出すことを大切にしています。

有酸素運動がいいです。ウォーキング、ジョギング、ダンス、自転車など。呼吸が強くなります。武術もおすすめです。瞬間の判断力が鍛えられ、重心が下がります。

感染症予防のために気をつけること。首から上を触らない。手でつまんでものを食べない。咳をしている人に近づかない。極力電車に乗らない。人混みは避ける。こまめに水分を摂って喉を乾燥させない。

大事なパフォーマンスの前日はよく寝ます。私は時間が許せば12時間寝ると決めています。なかなか眠れないなら、ゴロゴロしているだけでも構いません。睡眠に勝る回復薬なし。([E:#x266F]∂)