発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q1454.モチベーションを維持する方法はありますか。

A.モチベーションを維持する。これは歌の世界に限らず、どんな分野でも最も大事な事かもしれません。同じことを毎日のように繰り返し、トレーナーに歌を聞かせれば「違うと」否定され、またトレーニングを繰り返す。こんな毎日を繰り返していても、一度の…

Q1455.鼻に響かせようとすると音程が上がってしまいます。胸に落ちた重い声と、鼻に響く声と、音程の上がり下がりの関係がわかりません。音程は一定のまま、鼻くう共鳴で発声するには、どういうことに気をつけたらよいのでしょうか。

A.ハミングをしっかり行って下さい。その際ハミングも軽く出す意識をもって、決して喉で重たくしないようにしましょう。ハミングの感覚がつかめたら、そのポジションのまま『ア』の母音で声を出すようにしましょう。ハミングと発声で違ったポジションにな…

Q1452.お腹にだけうまく力が入るようにする工夫はありますか?どうしても力みになってしまいます。

A.お腹にも力はいりません。ことばでは、イメージになりますが、支えは感じるもので力みではないのです。筋肉というのは、全身でつながっているのですから、お腹がりきめば当然胸も力みます。胸が力めば肩や首も力むのは必然です。固める筋肉ではなく動け…

Q1453.日常で、丹田に力を集中する練習方法とかありますか。

A.次の手順でブレスの練習をおこなってください。1.鼻からスーッと音がしないよう息を入れる。(お腹がふくらみ、上半身に力みがこないように)2.口からSの発音(スー)で息を吐いてください。3.息がなくなるまで吐いたら、5.6秒、息を止めてください。4.…

Q1450.声が裏返るのを力ではなく、技術でとおっしゃってました。具体的にどういったものか教えておいて下さい。

A.喉は開いていなければいけません。しかし、開いていると裏返りやすく、不安定です。それをくいとめるために多くの人は力んでひっくり返るのをふせいでいますが、それは、その場しのぎにしかならず、逆に喉を閉めてしまいます。それならば勉強している最…

Q1451.音色が変わらないようにするためのよい練習方法があったら教えて下さい。

A.口の中を同じ形にとどめておくことです。口の中はホースの出口と同じです。母音によって口の中が変わるというのは、ホースの出口がデゴボコしているのと同じことです。それではうまく水が遠くへとぶことはできないでしょう。開口母音(a、o)、閉口母音…

Q1448.相変わらず力が入っている。お腹でしっかり支えれるようになれば、上半身の力は抜けてきますか?

A.支えを低い場所で感じられていないので不必要な力を上半身で使ってしまうのです。もっと深い場所を目指しましょう。(♭Σ)

Q1449.100人余りでいっぱいになる小さいライブハウスでライブをするのですが、お客さん一人ひとりに伝えるように歌えばよいのか、もっと広いホールをイメージして、その一番後ろの人に伝わるように歌うのと、どちらがよいのでしょうか。

A.人それぞれ考え方が違うので、何が正しいとはいえません。私の場合は、あまり余計なことは考えず、普段と同じことをやり、自分の声を会場の空気にのせようと努めます。 (♭Σ)

Q1446.「エ・オ・エ・オ」の練習の際、舌で歌い分けるのは間違いですか?舌も動かない方が良いですか?

A.ちゃんと発音しようとすると舌は自然に動きます。その母音によって適した位置があります。ただ舌を気にし過ぎると力が入り、発声にも発音にもよくないです。舌が奥に引っ込まないように気をつけましょう。(♭Σ)

Q1447.生声って何ですか?

A.これはトレーナーによって使い方が違うと思います。私のレッスンでは喉を締める浅い声を生声と呼んでいます。(♭Σ)

Q1444.外人でも手本にならない歌い手さんはいますか?

A.外国人だから皆いいと言うわけではありません。これもあくまでもご自身の判断です。あなたがよければそれが一番いいのです。あなたが自分の感性に合わないと思う歌手ならそれでいいのです。ただ感性に合わないと思う歌手からも学ぶことは沢山あります。(…

Q1445.曲の練習の中で、曲によって地声で無理のある音域はどうしたらよいか?高いところでも弱く歌いたいところとか開放しながらどう抑えればよいか?ミックスボイスの練習をしないといけないですか?

A.Jポップスの場合、必ずしもそうしなければいけないという事もないでしょうが、ミックスヴォイスもお勧めします。ただ、ミックスヴォイスは一人で勉強してすぐできるといった歌唱法ではありません。トレーナーと一緒に地道に勉強された方がいいと思いま…

Q1442.疲労などで体が張っているのは、力が入る要因になりますか?その場合の対処法が あれば教えて頂きたいです。(寝不足、仕事柄、精神・肉体疲労が多いので・・・)

A.歌い手は体が楽器である以上、肉体的精神的影響を受け、結果、声として出てきます。プロを目指すのであれば健康管理も大事な仕事です。体の力みは声の為に一番よくありません。対処法は皆それぞれ違います。私は鍼を打ちにいったりマッサージに行くこと…

Q1443.おすすめの歌い手さんがあれば、できるだけ教えて頂きたいです。

A.特に誰かというよりも、活躍しているいろんな歌い手を聞かれた方がいいと思います。私がいいと思う歌手でも、あくまでも私がいいと思ってるだけです。あなた自身がいいと思うものを色々聞いて見つけていって下さい。(♭Σ)

Q1440.桑田佳祐さんの歌で、高い所を出す時に、あの人独特のしゃがれ声?のような感じで、喉を絞めてる感じがするのですが、あれは絞まってないんでしょうか?それとも絞まってても、あれはアジでOKなんでしょうか?

A.ポピュラー音楽やJポップの場合、絞っていたとしてもそれが受け入れられ支持を得られば問題ありません。(純粋な発声としては問題あるでしょうが)尾崎豊さん、矢沢永吉さん、TERUさんなども、未だに根強い人気をほこっています。しかしその反面、槇原敬…

Q1441.毎日の練習で今日伺ったこと以外で他に何かあれば教えて頂けますか?

A.一度に色々なことをやろうとしても身になるのは難しいと思います。一つ一つ身につけることが大事ではないでしょうか。(♭Σ)

Q1438.口を大きく開けて声を出すように言われたのですが、大きく開こうとすると唇に力が入ってしまいます。力が入っても良いのでしょうか?

A.基本的に顔のどのパーツにも力みが生じてはいけません。口が開かずに歌おうとすると、発音も不鮮明になります。まずは、しっかり口を開けて、はっきりと声をだしてみましょう。大声で笑ったときなどは、自然に大きく口が開いているはずです。鏡をみなが…

Q1439.音を出せない部屋でも毎日できる訓練、やった方がよいことがあれば教えてください。

A.ブレスの練習やハミングなどは大変効果的な練習です。そしてなによりも大事なのは楽譜(歌詞も含めて)をしっかり勉強することです。(♭Σ)

Q1436.喋っている時の声は明るいのに歌うときの声が暗いと言われたのですが、いまいち明るい声で歌うときの感覚がつかめません。明るい声で歌うというのは、喋る時の自然な声を全身を使って拡大するというイメージでとらえても間違いではないですか?あと、胸で声をとると明るい声は出にくいのですか?

A.明るい声という言葉が分かりにくいのであればもっと前に声を出すと思って下さい。口よりも前にです。人間は歌うと自分でよい声を目指してしまいます。しかしそれは自分によく聞こえているだけで人にはこもった声に聞こえている事が多いです。胸声、頭声…

Q1437.ハミングで鼻に響かせることがなかなか出来ません。どのようなイメージでやるとよいのでしょうか?

A.ハミングは鼻に響かせる場合もありますがむしろ頭てっぺんや眉間に響かせるものだと考えた方がいいでしょ。歯を軽く噛み笑顔を作って鼻からゆっくり息を吸いましょう。すると涼しく感じる場所があります。そこをやさしく「んー」と鳴らしてください。そ…

Q1434.「強く」「大きく」とは、声帯を閉じて、息に抵抗をかけるということですか。

A.「のど声」はよくないとはいえ、結局は声帯が振動して声が出ている以上、のどを使わなくては音が出ません。そこで声帯を閉じることや息のことはあまり考えず、しっかり声を出し、その結果で鳴らそうと思ってください。力を抜こうとすると、逆に力んでい…

Q1435.「丹田を強くしぼる」とか、「息を強く吐く」とは、どういうことですか。

A.丹田を強くしぼって力むなら、やらない方がよいでしょう。息を強く吐いて息もれがするなら出さない方がよいというくらいです。まず、声を出すことです。その声を人に伝えようとすることが大事です。(♭Σ)

Q1432.ふわふわと頼りない感じで、声が届いているのか不安があります。軽く上で声をとるのは、若い女の子が頭の響きに頼った、といわれるような、いわゆるキンキン声とどう違うのでしょうか。

A.軽く出すというのは鼻腔で響かせて下さいということです。キンキン声というのはいわゆるのど声で、締め付けた声です。双方の声質はまったく違います。大きな声やしっかりした声を出そうとしたとき、逆に力が入ってのど声にならないよう注意してください…

Q1433.「フォルテ」で母音と鳴らすのと「のど声」とは、どう違うのですか。

A.「フォルテ」というには直訳で、「強い」という意味ですが、「のど声」とは違います。「フォルテ」は声そのものというより、響きや声の勢いが増し、普段よりより(感情)が豊かに響く声と思った方がよいでしょう。「のど声」は、自分の頑張りに比例せず…

Q1430.「地声から頭声への移行」について、頭声を地声に近付けるイメージ(頭の方の響きを胸の方によせてゆくイメージ)で練習していますが、視点はあっていますか。

A.「地声から頭声への移行」は、どちらかに近付けるという目的では使用していません。喉の柔軟性、声の柔軟性を高め、声帯の機能の上昇をうながすことを目的としています。地声はしっかり鳴らし、頭声はチェンジすることを心がけてください。(♭Σ)

Q1431.怒鳴っているのに近いということは、喉にきているということでしょうか。体が使われていないことは、喉をしめつけてしまうとのことですが、体を使うとはどういうことでしょうか。

A.声が奥まったり詰まったように聞こえてしまうのであれば仮に怒鳴ったように聞こえても前に出した方がいい。しかし怒鳴れといっているわけではなく程度問題です。体を使うということだけで言うと誤解が生じやすいですが喉が閉まって聞こえてしまう現実を…

Q1428.口は横に開けた方がよいのでしょうか。

A.時と場合によります。母音の明瞭さは、唇の横の動きは直接には関わりません。口の中の形で決まります。ただ、高音になった時に口を横に開けることによって、喉を開けるのを助ける効果はあります。低音域では、口を横に開ける動きはあまり必要でないはず…

Q1429.午前中に声の仕事があるとき、どのようにベストまで持っていけばよいでしょうか。

A.普段よりも、早く起きること。発声練習を仕事前に、必ず自宅で行うこと。普段から午前中に声がでるようにペースを作ること。(♭Σ)

Q1426.鼻の奥でビリビリと鳴っている感じは、よくないですか。

A.実際、聞いてみないと分からないです。 (♭Σ)

Q1427.音の高さを変えると、何を言っているのか聞き取りにくくなるのは、何故なのでしょうか。どの音でもはっきりと伝えられるようになりたいです。

A.高い音になると閉口母音(イ、ウ、エ)が閉じれなくなってしまい、開口母音(ア、オ)と口の開き方に差が無くなってしまうため、発音がはっきり出来ません。男性は高音でも閉口母音をはっきり発音しやすいのですが、女性は発音しづらいようです。まずは…