発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.スピリチュアルにはまって、人格が変わるのは嫌ですが。

A.心も身体の伝達も、そのままストレートなのは、必ずしもよくありません。人格に関与はしない建前で、身体技術や精神修行は行われているものです。そのような点で、寺子屋と手習いのよさを見直す時期にきていると思います。(♯)

Q.客席でなく、そでからみるように言われるのは、なぜですか。

A.結論を知ることよりも問題をたてることの能力をつけさせるためです。(♯)

Q.生まれ変わることはできますか。

A.新生するには、眠って起きることで充分です。それもできないなら、生まれ変わっても同じです。気づくかどうかは、本人次第です。(♯)

Q.歌での表現は、作曲家の意図をくむことですか。

A.すべての音符を正しく声に変換していくのでなく、それが表現しているものを、より強く表すように省いたり変えたりしてすることでしょう。同じ時間でぴったりと正確に歌うならPCのソフトですみます。(♯)

Q.育ちと個性の関係は、どうなりますか。

A.聞きたい音を聞きたいように聞いていると、出すときも、その特徴がよくも悪くも出てしまうものです。よいものが入って、よく聞いていると、よく出ます。それが文化というものです。蓄積されて育ちや風土が出るのです。個性もまた、個の文化なのです。(♯…

Q.体で覚えるというのは、どういうことですか。

A.これまでの自己の解体と脱構築です。頭より体の方が、自由度が高いからです。そして、それは生きている限り終わらないことということです。自分の離脱、より高度な身体の同期のために、トレーナーやメニュを使うのです。(♯)

Q.わかりにくいところを、どう伝えるのですか。

A.わかりにくいことを伝えるには、そのジレンマ、葛藤をためる時間が必要です。熱がないと、ことばは伝わっても本質は伝わりません。わかりにくいままに伝えたらよいのです。(♯)

Q.ことばを慎重に選んで、会話にのれません。

A.ことばを選ぶと、それは、覚えて欲しくない、考えてほしくないということになるわけです。言質をとられないようにして、ことばでの説得をしないようにする、それでは何の会話かとなります。官僚的、事務的と言われる応答がそうでした。今の政治家にも多…

Q.活動している人は、何のために研究所にいるのでしょうか。

A.「ここは、何をしているのか」という問いでなく、表現していく人は、ここでも具体的に活動しているのです。どんな場でも、意義はそこにいる人に委ねられています。 オペラやミュージカルでも、なぞっているだけの人は、出力という形しかとっていません。…

Q.自分と同じような人とは、うまくいくのですが。

A.何事につけても、交わるのが異なるもの、遠いものほどスケールが大きくなります。(♯)

Q.自分に能力があると、他の人を育てられませんか。

A.自分ではやれてしまうと、そこで、みえないものをことばで理論化できないのです。才能に頼るのでなく、ことば、イメージという技術を使うことです。(♯)

Q.何ごとも才能次第ではないかと思うのですが。

A.Giftは与えられたものですから、頼ってはだめです。それは捨てるか、よそに取っておくとよいでしょう。使うと、なくなるものもあり、限度がないものであるからです。あるいは、瞬時にわかる、できるということで、こうしたらああなると思い通りわかった…

Q.原発について、どう思いますか。

A.地震や津波のくるところに住んでいるん本において、ブレーキのかからない車をつくるのとリサイクルできないものをつくるのは、同じ愚でしょう。(♯)

Q.一つのことを続けてできません。

A.ADHD注意欠如移動性障害をググってください。(♯)

Q.何にしても、人のいるところに出るのが苦手です。

A.何事も、その場にいないと、何も始まらないのです。(♯)

Q.ポピュラーは、声楽より短い期間でトレーニングできますか。

A.トレーニングにおいては、声楽の基本は、最低限の条件をクリアするために、長い期間を必要とします。そのために基本ということが誰でもわかりやすいともいえます。それがポピュラーにとっては不要のことというより、ポピュラーを歌うなら、もっと優先し…

Q.『ブレスヴォイストレーニング』のアプローチとは。

A.「ブレスヴォイストレーニング」では、次の点から声を追求しています。 1.ことばや音楽のイメージ、伝わる実感を中心に声を深めていく 2.必要以上の響きをつけない(コントロール力を優先する) 3.体からの伝えたいことばが、そのまま声にのってい…

Q.『ブレスヴォイストレーニング』のメニュとは。

A.定まっていません。本人がメニュを組めるようにしていきます。 1.全身から声を出すことを優先する体づくり(深い声、深い息) 2.レガートのスケールで、一声からプロ並みにしていく(音色) 3.メロディ、高低アクセントより、ことばの強弱の中でフ…

Q.人に奉仕したら幸せになれますか。

A.人を助けたいのもエゴ、煩悩です。最大のエゴです。それが他人を巻き込んでいくのでしょう。それも無でなく、自らのあり様を求めるのです。それには、徹底して今の状況を観ることなのです。幸せに感じたいのも煩悩です。それを肯定し、大きくしていくこ…

Q.自在であるには、どうすればよいのでしょうか。

A.「自由自在」という受験の参考書があります。周りの状況、自分、そして周りの状況を観ることです。 世間、自分、行動、つまり「今、ここ、私」の関係づけを知ることです。 サンスクリット語で、サマタ=止、ヴィパッサナー=観で、あのサマンサタバサ、…

Q.五感を元にした直観と六識は、違うのですか。

A.六識は、五感に意を加えたものです。さらに、記憶の阿頼耶識(蔵識)があり、そことの間に未那識(まなしき)があります。これがエゴとして働くわけです。(唯識説―大乗仏教)

Q.修行あるのみですね。

A.体ばかり使うのはよくありません。それも自己陶酔や幻想に陥るものです。他人からも押し付けられたままでは洗脳ですが、それは、目的が何であり、他人が誰かによります。(♯)

Q.研究あるのみですね。

A.頭ばかり使っていては、天狗という魔物になってしまいます。(♯)

Q.音を観ることを説明してください。

A.世の中の音、つまり、声を聞くので観世音、その衆生を救えば菩薩ということです。(観音経―法華経第25品)般若心経には、観自在菩薩という名で出てきますね。(♯)

Q.行いはよくなくても成れますか。

A.悪人成仏、悪人正機説というものです。(♯)

Q.自分だけで学んでも難しいのは、なぜですか。

A.一人で学ぶと、自ずと知りたいことしか知ろうとしない偏りが生じ、盲点(スコトーマ)だらけになるからです。(♯)

Q.実践だけと理論だけと、どちらがよいですか。

A.暗誦の禅師も文字の法師もダメです。瞑想していても、研究していてもダメということです。実践していても、それがよいのかは自分だけではわからないものです。世の中も他の人のことも知らずに、一人ですぐれることはありません。(♯)

Q.基礎トレーニングの第一の目的は何ですか。

A.型、技(術)と体づくりのためといえましょう。(♯)

Q.正しい発声は、完全に証明できるのですか。☆

A.証明はできません。完全とは、系のなかに証明不能な令題のないこと、矛盾する令題のないことです。これについては、20世紀、ハイデルベルグの不確定性原理とクルト・ゲーデルの不完全性定理、パトリック・グリムの神の不存在証明(1991)、グレゴリー・J…

Q.感動はするのですが、感動させる存在になれますか。

A.一切衆生悉有仏性です。ありがたさがわかるというのは、何か共鳴するものが自己の心中にあるのですから、なれるということです。(♯)