発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.声や歌は、体格によりますか。

A. オペラ歌手などをみるからでしょうか。「太った方が声が出やすいのですか」などと聞かれることがあります。体格のよさや首の太さなども確かに、声に有利な要素の一つかもしれません。しかし、そうでないから不利ということではありません。無理に体型を…

Q.どのように勉強していく方法を学んでいけばよいのでしょうか。

A. そのためにこのようなブログがあると思ってください。 ここで述べていることは、それをあなたに勧めるのではなく、こういう考え方や方法もあることを伝えているのです。 どのように選び、どのように使うかはその人次第でいいと思っています。

Q.ポピュラー音楽では、なぜ退屈しないのでしょう。

A. ポピュラー音楽では、観客とのコミュニケーションに重点がおかれます。 そのためにMCも加え、聴衆を喜ばせるような構成、演出がなされるのです。 アイドルのステージを見ればわかるように、お客も声を出し、名前を読んだり、一緒に歌ったりします。キン…

Q.日本の学校での音楽が退屈なのは、クラシック中心だからではないでしょうか。

A. 学校の音楽の時間では、記憶に残るのは、音楽鑑賞だけというので終わる人が多く、かえって「クラシックはわからない」「クラシックは好きになれない」というような人が増えるのでしょう。でも、それが興味をもつきっかけとなる人もいます。

Q.ポピュラーもクラシックほど、曲の再現性が問われませんか。

A. ポピュラーでは、歌い手に多くが委ねられざるをえません。その割合は、とても複雑になります。それでシンガーソングライターという、3つの要素をまとめた歌い手が出てきたともいえるでしょう。

Q.曲をつくった人の意図と歌手の歌い方が反するときはどうなりますか。

A. もちろん作曲者の意図は尊重されます。歌では、同時に歌詞もあるので、これらは著作権で保護されていて勝手に変えられません。

Q.オリジナリティはどこまで出してよいのでしょう。

A. ポップスの場合は、かなり自分のオリジナルな演奏となりますし、ジャズは、究極なところまで個性を尊重します。独自の解釈、演奏、独特の音やフレーズが、魅力です。 それが歌になると、さらに、せりふと同じように、その人の感性が入ってきます。

Q.音楽は、人々に必要なものでしょうか。

A. ショーペンハウアーは、「意思そのものの直接の啓示」ということで、音楽に高い地位を与えました。

Q.台本と楽譜の使い方での違いはどうでしょうか。

A. 台本では、どのような声を出すかとか、テンポとかは、役者や声優が自分で書き込んだりします。 楽譜には、すでにテンポ、演奏の仕方、音の強さ、大きさ、長さ、タッチ、感触など、指示が記してあるのです。ですから、楽譜通り弾くことが高度なことであり…

Q.台本と楽譜は、どう違いますか。

A. せりふの場合は、台本に従い、その原稿を読みます。 音楽では、楽譜に従って演奏します。 台本の文字は最低限の情報ですが、楽譜には細かいところまで、指示がされています。

Q.トレーニングのメニュは、どれがよいのでしょうか。

A. どの方法が、よいとか悪いではなく、どれもトータルとしての力をつけるための部分的なアプローチです。これらは、呼吸、発声を上達させるためのアプローチです。

Q.歌うのに息吐きばかりしていてよいのでしょうか。

A. 歌唱の鍛錬になるということとは、違います。 それでも、たくさんの呼吸を早くできるようになれば、トータルとしては腹式呼吸のトレーニング、いや、呼吸の強化トレーニングとなり、歌唱と結びついてきます。 結果オーライということです。

Q.重心や体幹と腹式呼吸は、また別なのですか。

A. 腹式呼吸にとらわれることは、本来はおかしなことです。全身で呼吸をコントロールする感覚を磨き、それに関係する筋肉を鍛えるように考えてみてください。

Q.お腹にぐっと力が入るような感覚と呼吸を意識的に結びつけられないのですが。

A. 普段、声を喉や顔のほうで意識している人が多いので、わざと不安定な姿勢で重心などを意識させるようにして、深い呼吸を教えている人もいます。

Q.他の人が効果をあげたトレーニングをやればよいのですか。

A. たとえば、誰かにとっては、適正なトレーニングは、他の人にとっては、偏ったトレーニングになることもあるわけです。 また、トレーニングによって、その人も変わりますから、最初はよかったトレーニングが、だんだん、間違ったというまでには行かなくて…

Q. レッスンで、意識させる、気づかせる、チェックする、練習して鍛える、練習して調整、バランスをとるというのは、どういう関係になるのですか。

A. これらは、それぞれに別のことでもあり、厳密に区別できないところもあります。 具体的なトレーニングをすると、こういった要素がそれぞれ複雑に絡み合ってしまうのです。特に方法やメニュになってしまうと、その辺がややこしくなり、偏ってしまうことも…

Q.これまでの生涯の中で出た一番よい声を、取り出せるようにするのがよいのですか。

A. 確かに、それは体験できたことなので、よいアプローチです。これまで出たこともないような素晴らしい声を、作り上げていくというよりは、わかりやすいでしょう。ただ、必ずしもそれがよいとは限りません。

Q.リラックスして声を出させるのが、ヴォイストレーナーですか。

A. それも含まれるでしょうが、そこがトレーナーの仕事とすれば、それは、本来は、メンタルトレーナーの専門となります。

Q.レッスンでは、うまく声が出ない気がします。

A. 日常のよい状態の声と発声や歌唱が全く別のものと考えて、結びつけていないのです。でも、どちらも同じあなたの声です。その状態や状況を整えるだけで、よい声が出て、うまく出やすくなるということです。

Q.発声はどこからつかめばよいですか。

A. 運動した後などに、思わず大きな声や笑い声などで、魅力的な声が出た経験がありませんか。それは、お腹から出ていたはずです。喉もリラックスしていたでしょう。

Q.身体運動のあと、歌いやすいのはなぜですか。

A. 声を出したり、歌を歌おうというときには、かなり特殊な状況、緊張状態や構えた状態になっている人が多いからです。レッスンでもそうかもしれません。慣れによる上達です。

Q.適度な運動をして、喉を少し潤しておいて、声を出したり、歌を歌ったりするだけで、見違えるようによくなる人はいませんか。

A. よくなるという判断をどうするかですが、単によくなるというなら、ほとんどの人がそうです。初心者の場合は、特にそうなりやすいわけです。

Q.呼吸法で即効果が出たのですが、そんなに変わりますか。

A. 呼吸が深まり、余分な力が抜けて、リラックスしたら、これまで経験のない方ほど大きく変わります。ただ、次のプロセスに結びつくかは、また別ですが。

Q.大声を出すヴォイストレーニングをしています。

A. お腹からの声と考えてもよいようであれば、多分、それは、歌に結びついていくでしょう。すぐに使える歌の声とは別のものです。歌のフレーズと結びつけるプロセスのトレーニングが必要だと思います。

Q.身体を使わなかったのに歌を褒められました。

A. 呼吸と発声と歌唱の関係は、そんなに単純なものではありません。 ただ、なんであれ、効果が出たという自覚があれば、よいほうに受け止めてよいのではないでしょうか。

Q.なぜ、歌になると、声量が落ちるのですか。

A. 大体は、その声では、必要な音高、つまり声域が歌えないからでしょう。 メロディやリズムなどもとれなくてはなりません。 でも、それが適っていれば、歌の方が声量がでる人もいます。

Q.声がうまく出ることは歌がうまくなることなのでしょうか。

A. それで、そのまま歌える人は、稀ですが、歌がうまくなる条件だったということです。

Q.運動したら発声がよくなりますか。

A. 直接は関係ありませんが、あまり身体を使うことをしていなかった場合にはかなり変わるでしょう。大きな声が使えるようになった人もいます。

Q.歌のときに大きな声の方が有利ですか。

A. 必ずしもそうではありませんが、声や声量は、歌の重要な要素です。使い方次第ですが。

Q.腹式呼吸で発声は大きく変わりますか。

A. これまでお腹からまったく声を出せなかった人を除けば、それほど変わるものではありません。しかし、コントロール力と声量、ロングトーンなど、歌に必要な力はつくでしょう。