発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.身体のセンサーがうまく働かないとどうなるのでしょう。☆

A.大体の場合は、身体が緊張して硬くなります。目や首やみぞおちなどが影響を受けます。呼吸が浅くなります。頭痛や肩こり、腰痛、いろんなところに症状が現れるでしょう。つまり、身体がリラックスできていない、緊張が取れなくなった状況です。

Q.歳のせいかいつも疲れを感じるようになります。

A.身体の衰えや、筋力が弱くなったから、そう思う人もいれば。気合が入らなくなったという人もいます。ただ、疲れを感じるのですから、そのセンサーが働いている、それが働きすぎていたり、身体を調整するためのセンサーの動きが悪くなっているのかもしれま…

Q.マッサージで身体を緩めるのですが、またすぐに日常生活で戻ってしまいます。

A.他人に任せてやってもらうことは、その必要があるからで、自分1人になって戻るから、また行かなければならないわけです。そこから抜け出すには、どのようなことを施術してもらうのかをしっかりと見て、自分なりにできるようにすること。もう一つは、その施…

Q.人の話を聞くときの姿勢がよくないといわれました。

A.多分、とても真面目にしっかり聞こうと思って緊張されているのだと思います。鏡を見て直したり、スマホで録画してみて、まずは自分の状態を把握すればよいと思います。あるいは堂々と対峙するようにしましょう。遠慮がちでは、姿勢は崩れるものです。態度…

Q.なぜスマホ歩きがよくなく姿勢が悪く猫背になるのですか。

A.スマホ歩きがよくないのは、交通ルールとマナーの問題ですが、スマホを見ること自体が、目を下に落とすので、伏し目がちになり、身体全体が前かがみで丸くなり猫背になりがちなのです。

Q.体を休めても、疲労感が抜けません。☆

A.疲労は、発熱や痛みと同じように、体への警告です。脳の血流不足で、アミロイドβタンパク質やタウタンパク質といった疲労物質が溜まっていると、疲れは取れません。何よりも規則正しい充分な睡眠が必要です。鼻呼吸もそのために大切です。

Q.ゆっくり呼吸をすると落ち着くのはなぜでしょう。☆

A.ゆっくり深く呼吸することで横隔膜が上下に大きく動きます。そのことで副交感神経の働きが高まるのです。それは自律神経のバランスを整えることになります。また、肺の胸腔には、圧受容体があり、息を吐く時間が長いほど、ここに圧力がかかり、静脈の血流…

Q.口呼吸の方が、鼻の穴よりも大きいので、たくさんの酸素が取り込めるのではないでしょうか。☆

A.健康上、非常時以外での口呼吸は望ましくありません。鼻の副鼻腔で一酸化窒素が作られており、これが酸素と一緒に肺に運ばれていきます。そして肺で、血液が酸素を取り込む量が増える役割を果たすのです。一酸化窒素が血液循環や免疫に大きく関わっている…

Q.呼吸のトレーニングは、呼吸を多くするためにするのでしょうか。

A.いえ、むしろゆっくりと深い呼吸ができるようにするものです。それによって血中の酸素濃度を高めます。呼吸1回の換気量を増やすことが目的です。回数は減ります。その方が望ましいのです。

Q.呼吸のためには、どういう筋肉が使われますか。

A.肋間筋、斜角筋、前鋸筋、脊柱起立筋、横隔膜など、呼吸筋と総称されているものです。これらは、ゆっくりと深い呼吸をするときによく使われます。呼吸が浅いと衰えてしまいます。

Q.呼吸では、肺が膨らんだり収縮しているのですか。

A.肺そのものは動けません。胸郭にくっついているいろんな筋肉や横隔膜などまわりが動いて、胸郭が広がったり縮んだりして、肺の大きさを変えているのです。

Q.浅い呼吸はなぜよくないのでしょう。

A.浅い呼吸は自律神経のバランスを崩します。すると、血流や腸内環境にもよくなく、血管や内臓疾患を起こします。免疫細胞の働きも悪くなるのです。免疫力は、呼吸能力と深く関わっているのです。

Q.肺の機能が弱まるとどうなるのでしょう。

A.肺の肺ぼうから酸素を充分に取り込めないと、全身の細胞が酸素不足に陥ります。全身の毛細血管まで酸素が行き渡らなくなります。冷え性やむくみ、がんの原因にもなります。脳も酸素不足で、集中力の減退、認知症の原因にもなります。浅い呼吸の状態です。

Q.なぜコロナウイルスでエクモが脚光を浴びたのでしょう。☆

A.エクモは、肺の機能を代行するものです。体外式膜型人工肺といいます。太もものつけ根の静脈から、黒ずんだ二酸化炭素の多い血液を外に取り出し、人工肺でガス交換を行い、酸素を入れて真っ赤にした血液を首の血管に戻すわけです。呼吸というのが、ガス交…

Q.エアコンによって体調が悪くなることはあるのでしょうか。

A.低周波音ですから、あまり気にならないものですが、人によっては、頭痛、倦怠感、息苦しさ、不眠等を起こす場合もあります。吸音や防音、向き、サウンドマスキングに植物や物を置いて音の反射を変えるなど、対策してみてはいかがでしょう。

Q.私は、社内で進められたオープンプラン化で仕事の効率が落ちたと思います。

A.デスクが固定されてない分、自分で選べるのはよいことだと思いますが、仕切りがないということは、あらゆる音にさらされることでもあります。 仕事の種類に応じて、個室とわけられるのが理想です。最新のは、そのようになっているようです。ノイズとしては…

Q.飛行機で豆が出るのはどうしてですか。☆

A.航空機の機内音が甘みを感じにくくさせるという説があります。うまみの感覚を高めるそうです。 80デシベル以上のホワイトノイズの中で長時間過ごしているわけです。トマトジュースやブラッディマリーのオーダーが多くなるそうです。

Q.匂いや香りによって味が変わることはよく聞きますが、音でも変えられますか。☆

A.五感は相互に影響しあっています。2つ以上の感覚が相互に作用するのをクロスモーダル知覚といいます。食べているときのまわりの音や噛んでいる音なども味に影響しています。

Q.うるさいと味覚が変わるのでしょうか。☆

A.80デシベル以上になると味覚が正常に働かなくなるといわれます。甘さや塩分を感じにくい、旨味を感じやすくなる、食物が乾燥していると感じるなど、いろいろといわれています。 咀嚼回数が増え、早食いを促すので、回転率が上がる、お酒が進むこともありま…

Q.レストランの音楽が気に入らないと食事が進みません。

A.人は、流れている音楽が合わないとストレスを感じます。音が大きすぎるとか、反響があって会話がしにくいとか。厨房からの音も気になります。他のお客が騒いでいては、おいしくはなりません。まして、外をトラックが走ったり、工事などをしていたら最悪で…

Q.スピーチのトレーニングでは、音がとても大切だと思います。

A.そうですね。印象に関わります。話し方よりも声というのでは、音色、音の高さ、テンポ、ヴォリューム、プロソディーなどが重要です。プロソディーとは抑揚のことです。プロミネンスともいわれます。

Q.音のロゴについて知りたいです。☆

A.ソニックロボといいます。ウィンドウズやMacの起動音や、マクドナルド、インテルなどのも有名です。日本では、チャルメラのサウンド、豆腐屋のラッパなどが、長く使われています。

Q.音でのブランディングはできるのでしょうか。☆

A.すでに多くのところで使われています。企業のロゴマークのように、音のロゴもあります。コマーシャルでも、その企業だけの特別な音や曲が使われているのです。そういったものを、サウンドビジネスアンセムといいます。

Q.不快な音が聞こえるのを遮断したいです。☆

A.ノイズキャンセリング効果のある音を使うことが有効です。中音から高音のサウンドの音量のレベルを下げることをパッシブノイズキャンセリング、低音から中音のサウンドの音量レベルを下げることをアクティブノイズキャンセリングといいます。この組み合わ…

Q.静かすぎて眠れないことがあります。おかしいのでしょうか。

A.実際に全く音がないというのは特殊な環境ですので、快適な空間ではありません。むしろ、長くいると不安、不快になってくるのです。静かなところを好む人が多いのですが、それは、いろんな音が気にならない、意識が向かない状態であり、音がない状態とは違…

Q.サウンドスケープという言葉を聞いたことがありますが、なんですか。

A.目をつぶってみてください。ある空間に聞こえてくる複数のサウンドの組み合わせのことです。音の風景です。