13.知識/医学/科学
A. これは寄生虫の感染です。サバ、イワシ、カツオ、鮭などにアニサキスの幼虫が寄生して、胃腸の壁にくらいつき、腹痛、嘔吐等を起こします。生の魚を食べることからです。胃酸で弱りますが、数日は生きているのです。アレルギー症状が現れる人もいます。…
A. 食物は、食べてから、3〜5時間は、胃に留まります。欧米人より日本人の方が長く留まるようなのは、穀物を主食にしてきたからとも考えられます。少しずつ小腸に流していきますが、大量の血液が胃腸に集中し、他の部分には血液量が少なくなるので、左の脇…
A. 声帯に直接、油が接するわけではないので関係ありません。脂っこいものを食べると、十二指腸は、特殊なホルモンを出して、胆汁と膵液を呼び寄せます。脂肪分解には時間がかかるので、次の食べ物が流れてこないように胃の動きを抑えます。そこで胃がもた…
A. 例外として、1983年に報告されたのが、へリコバクターピロリ菌です。特殊な酵素を持って、自分の周囲をアルカリ性にして、胃酸を中和しながら生きています。粘膜が胃の壁を守るのと同じ方法で防御しているのです。
A. ピロリ菌に感染している人は、そうでない人に比べて、胃がんの危険が10倍高くなるといわれています。胃潰瘍や十二指腸潰瘍にもなりやすいようです。年配の人に多く、井戸水などが原因と考えられています。ただし、9割の人には問題ないのです。胃酸が少な…
A. エビデンスまで問われると難しいところがあります。こういったものは個人的な差異や趣向によるところが大きいからです。何よりも声帯や喉によいとはどういうことなのかということも定義できるわけではありません。冷たいものより温かいもの、栄養のない…
A. 軟骨は半透明で弾力性があります。血管はなく、修復能力もあまりありません。大きな形にもなりません。柔らかく動けるところで使われています。 一方、骨は、硬く白く、血管が入り込んでいるので、修復されやすいのです。
A. はい。ただし、軟口蓋は筋肉で自発的に動けますが、硬口蓋は、硬い骨で、頭蓋骨の下にあたります。
A. 発声とか歌うときに、そのような状態に感じるということで、自分の意思で開くわけではありません。喉が開いているというようなイメージは、詰めていない、固めていない、力を入れていないことです。声楽では、軟口蓋をあげ、喉頭を下げ、共鳴する声道を…
A. 発声そのものはそんなに難しいわけでなく、発声をコントロールするのが難しいということです。また、発声する器官と言っても、元は、そんな機能はなかったわけです。今でも、誤嚥しないために、飲食物が肺に入らないようにするための働きの方が、中心で…
A. それは口腔の後ろのほう、咽頭を含んだところです。
A. 確かに、のどあめやトローチでも、直接、声帯に働きかけるわけでもありませんから、誤解されているところも多いです。しかし、そうは言っても、空気は声帯のところを通っていますし、温度なども伝わります。影響がないということは考えられないわけです。
A. 確かに筋肉なのですが、筋肉としての使われ方は、かなり特殊です。一般的に、筋肉の炎症、痛みを収めるのには、温めず、一時的にアイシングをします。ですから、もし冷やすというのなら、その時には、声を出さないことです。
A. かなりの個人差や若さもあるとは思われますが、後日のことを考えると、勧められることではありません。後日というのは、その後のこと、あるいは、将来的に、ということです。喉が熱くて、冷やすと気持ちよいというのであれば、発声に負担がかかっていま…
A. 確かに、唾液は適度に分泌していないと、発声にはよくありません。だからといって、その量が多すぎるのも問題です。口内が乾燥しないようにということです。飲食であまり影響を与えられないようにしたいものです。
A. その人の体質にもよりますし、演出や気分のノリもあるのかもしれません。 トレーナーの立場としては、勧められるものではありません。個人差がありますが、利尿作用があるので、喉の水分が失われて発声にはよくない状態になりやすいからです。 後でのリ…
A. もちろん、血流はよくなりますが、実際には、水分を奪っていくわけです。喉が渇くのがその証拠です。決して柔軟に喉が使える状態ではないわけです。声帯を乾燥させてはなりません。
A. お酒が原因で、喉が荒れてしまっている人もいます。飲んでいて、話したり歌ったりすることが多いと、そうなりやすいのです。職業病ですから、あこがれてもまねないことをお勧めします。その声では、声量、声域に不利になりやすいからです。
A. 胸骨舌骨筋や胸骨甲状筋など喉頭を下げる外喉頭筋で、喉頭の位置を低く保つことができます。甲状軟骨を前に引き出し、輪状甲状筋が声帯を伸ばします。気管や食道も茎突咽頭筋も関係します。
A. 生理的な役割は、ここでは述べませんが、軟口蓋を上げることによって、舌や喉頭が下がります。あくびの状態や飲み込むときの最初の状態です。これを声楽では、基本の状態として練習させます。いわゆる歌唱発声の理想状態です。逆に軟口蓋が下がると、喉…
A. 舌がべったりと低い位置で平になっていて、顎が楽に開かれ、軟口蓋が上がっている状態です。
A. 外喉頭筋は、嚥下作用を助けます。喉頭を引き上げ、食べ物を食道に入れます。喉頭を低いところに保ったり、喉を開いた状態に保つのにも、この筋肉が、関係します。
A. 高い声を出そうとすると喉頭が上がります。それがよくないというのは、声楽の考えであって、世界のさまざまな音楽では、喉頭をあげて高い声を出している場合も多いわけです。 ただし、ヴォイストレーニングで、発声を学んでいくときには、喉頭を下げるの…
A. 高い声を出すときには、輪状甲状筋(前筋)が働き働きます。甲状軟骨を引っ張って前傾させ声帯が伸びます。すると喉が緊張するわけです。この状態では、喉に力が入り、喉頭を締め付けてしまうわけです。
A. 音の発信する原理という意味では、参考になるでしょう。ただ、弦の場合、多くの場合は、長さで説明されているようですが、長い場合、太い場合、張り具合が弱い場合に、音は低くなります。声帯の場合は、発声するときに、長くなりますが、音が高くなるの…
A. 確かに声帯を伸長させることによって、緊張度が高まり、高音が出ます。ただ、2枚の声帯ひだの間を通しての空気音ですので、同じ原理での音ということではありません。このときに、高い音はギリギリ切れるまで張ることができますが、低い音は伸びきったと…
A. 音楽は三代に遺伝するといわれることがありますが、どうも教育環境に思えます。声や歌に関しての遺伝については、研究も実証もされていないと思います。少なくとも、世俗的な権力で、歌い手は育っていない、二世や三世でも、遺伝的な要素は少ないと思い…
A. 片づけるというのは、しまうことではないかと思います。しまうというのは、整理するというよりは、どちらかというと、見えないようにするような感じがあります。整理はごちゃごちゃなものに秩序を与えることで、ポジティブな感じがします。
A. 飲んでしまうというのは、自分の意思とは関係なく、そのような状態に追い込まれたということで、自分の責任を回避している点では、言い訳であり、自然の成り行きでそうなったという点で、日本らしいと思われます。
A. 確かに、謝るときに、くどくど理由を述べるのは、よい印象を与えないでしょう。しかし、欧米であれば、理由をはっきりさせることの方が重要でしょう。理由を聞かないと、わからないからです。