19.ヴォイストレーニングの考え方
A.話なら話すこと、歌なら歌うことでしょう。そのなかで本人が、使ってうまくいったと思う方法があるとしたら、それを使えばよいのです。しかし、それが上達を制限してしまうこともあるのです。方法とは、常にその人の方法であり、その人の方法でしかありえ…
A.人は、生きもので、個別に違い、特殊です。それは、ハイレベルで問うほど、もはや同じことは一つとないものとなります。元より、原点から違う、だからこそ、そこに価値の差はなく一人ひとり尊いのです。 それを科学のように普遍化し、単純化するのは、乱暴…
A.わかりにくいかと思いますが、科学は、質を使うのでなく、量で考えるものです。ですから、数式などでクリアにできるのです。文明は便利なものを産み出し、増やして普及させます。それを数えて多い方をより豊かとみるのは、そういう見方です。 しかし、人間…
A.仮説なのか実証したのかによります。声に関することですから、本人だけでなく、同じことを行った相手がどうなったかということです。治療はともかく、トレーニングなら、5年、10年、20年と、その先を、その人の人生で得たもの、成し遂げたものをみていかな…
A.まさにドラック、脱法ハーブに近いのです。それで改善されたところで、それに頼るところで、もう終わっていると思うべきでしょう。 毒にならないとしても、メンタル的に変わっただけで、そのままでは自身の実力とかキャリアとしては不毛です。本当は、最初…
A.どんなレッスンでも何かは学べます。何でも学んでみたらどうなるかを考えるとよいでしょう。よくないのは、レッスンそのものの知識、メニュややり方や説明の仕方ばかり覚えてしまうことです。先生と同じことを他の人に話せるようになっても、あなたは先生…
A.自分の力の不足がわかります。その課題をより具体化するのがレッスンの役目です。それを解決するのは、そこからのあなたの時間と努力、つまりトレーニングです。本気でやると不足が大きくなり、解決に至らないものです。それが現実であり、それゆえ、トレ…
A.発声の原理の仕組みは他のところにたくさん述べていますので、参考にしてください。ただ、レッスン時で発声プロセスを気にするのはよくありません。声は、一区切りつくまで出すことです。途中で止めては直すようなのは感心しません。
A.「一人の患者に効く治療は、その人だけに効くのであり、必ずしも他の患者に効くわけではない」アンドレ-・ワイル博士のことばですが、本人の性格、考え方、体調、信頼関係など、すべてが関係しますからメニュだけでは語れません。
A.よいと思えば覚えればよいでしょう。ヴォイトレにおいて、それは、直接必要となること、それに基づいて行う必要のあることとはならないと思います。 研究所のスタジオには、体や喉の模型や図表があります。あるということは、何らかの必要もあるということ…
A.数値や理論などは、私はあまり信用も信頼もしていませんが、そういうもので信用、信頼するという人も多いので、モチベーションづけに、使えるときは使います。体験談や喉の模型などと同じです。その人がそれに基づいて考えるのでなく、それを無視してもで…
A.調整するのでなく、まず鍛えられるようにセットしましょう。鍛えるところを鍛え、調整するつもりで臨みたいものです。
A.この回答は原則として、健康な人でかつ前向きに昨日よりも進歩したい人に述べています。あらゆる補助具やケアは、気づくのに有効なこともあります。しかし、それらに頼り、常用するのは依存してしまい、体や自分の能力を、そこで甘んじたり弱めてしまい…
A.「門前の小僧、習わぬ経を覚える」「念仏百万遍」
A.身につける経験で、よく例に出されるのは自転車に乗ることでしょう。一度乗れると二度と乗れなくなることはありません。体が覚えているからです。似たものではスキーやスノボ、スケート、サーフィンなど、体でバランスをとるものが多いようです。竹馬や…
A.1.自分だけが正しいと言う人は裸の王様です。 2.安易にすぐに効果を上げるやり方や方法はドラック、脱法ハーブに近いです。それで改善されたところで、それに頼るところで終わっています。地道な基礎訓練で効果がみえないときに、そういうものに飛びつい…
A.「自分が体験してよくなった(悪くなった)のだから、それは、間違いない」というのも、大半は誤解です。何かを行って何かの結果を得ると、人は原因-結果と因果関係に捉えてしまいますが、必ずしもそうではないのです。もっとずっと前にやったことが効…
A.「回復していく病人に○○を処方したから回復した」というのも、「成長している子供たちに○○を食べさせたから成長した」というのも、それがある方法の効果とは限らないのに、そう言う人は少なくありません。臨床的な実験は、回復に対しては、ある程度、信…
A.その人にとって、負荷のないトレーニング、方法やメニュといって目先を変えただけのトレーニングは無意味です。例えていうと、サッカー選手に100メートルを10回歩いてくださいと言うようなものです。 これは、3週間ほど寝たきりで退院したばかりの患者に…
A.何かの刺激や負荷に対して適応しようと身体が変化していきます。すると、少しずつ、それに耐えられるようになります。それがトレーニングです。ですから、メニュや方法ではなく、そこでどのくらいの刺激、負荷を与えるのかがもっとも大切なのです。
A.慣れていくことも、身につけていくことも、マンネリになることも、トレーニングの進歩です。くり返しつつ、同じレベルで甘んじるのなく、レベルをアップさせていくのです。同じことを新たな視点でみせたり、違うことを新しく得ていく発想力、想像力が必…
A.どんな方法やメニュもどれがよくて、どれがダメということはありません。短期的にみて、片方は少しよくなり、もう一方は、よくなる前に少し悪くなるときがあるとします。それを、よいもの正しいものと、悪いもの間違ったもののように多くの人が思ってい…
A.「早く少々できるようになることは過大に評価され、長くかかってすごくできることは過小に評価されるもの」です。 自分のトレーニングには、トレーナーとしての適任者を、よくよく考えて選ばなくてはならないと思います。難しいなら一人は応用、今すぐう…
A.私は、トレーニングとは鍛えることだと思っています。ヴォイトレは、ヴォイストレーニング=声トレーニング=声を鍛える、です。筋トレ=筋肉を鍛える、ですが、これと異なります。声を鍛えることは、よくわからないことがたくさんあります。喉の筋肉を…
A.「脳トレ」は、音読と関わっていたので、関心をもってみていました。多くは、「○○という脳トレをすると脳が活性化する。だから○○すれば脳がよくなる」というものでした。脳の活性された状態が、簡単にセンサーできるようになったため、データがたくさん…
A.「科学的」については、この「ヴォイストレーナーの選び方」や論点で取り上げてきました。結論からいうと、発声の現実について、科学的な論を引用しているメソッドはあるのですが、科学的にヴォイトレの効果を証明したものはないです。 科学的というのは…
A.ヴォイストレーナーでも、そこまでは求められていないと思います。マクロコスモスとミクロコスモス、物理学を究めると、仏教の世界となり、生命に辿り着くし、生物の細胞レベルでは、物質と宇宙に関わるので同じようなことかと思います。
A.情報や知識は、いつでも誰でも手に入るのですから、そんなものを調べるのに時間を使うのはムダです。ネットや本で調べて覚えることも不用です、ここでも、Wikipediaをみればわかることに関わるムダはしません。現場とトレーナーたちと、オーソドックスな…
A.自分1人で行うと、緊張したり一所懸命に行い過ぎて、よくないところまでいきすぎた状態になってしまうこともあります。その手前で休む、わからなければ、途中で休みを多めにとってチェックしましょう。
A.くり返していると仕事や作業になる、つまり、成果の出る確率が上がっていくのです。すると、今度は、新たな目標に向けて挑まなくては興味や意欲が弱まってしまうでしょう。そこで、意図して目標を上げ、成功の確率を下げることをするのです。上達、向上…