発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.喉を鍛えるのはよくないと言われました。

A.私は、トレーニングとは鍛えることだと思っています。ヴォイトレは、ヴォイストレーニング=声トレーニング=声を鍛える、です。筋トレ=筋肉を鍛える、ですが、これと異なります。声を鍛えることは、よくわからないことがたくさんあります。喉の筋肉を直接、鍛えることは難しいです。

 鍛えられるということは、そこが弱っている人がいることからも確かです。しかし、鍛えた筋力で声を押し出すわけではないからです。また、他の筋肉のように壊して再生、強化するのでもないでしょう。

 声のトレーニングとなると声に関して行うトレーニングとなって、もっとぼやけます。でも「鍛えられた筋肉」というのに「鍛えられた声」というのを対置するのはおかしくないでしょう。それは確かに存在すると、多くの人が感じているからです。現実に、言語機能回復のリハビリでは「鍛える」ようにしているのです。

 今のヴォイトレというのが、鍛えられた声を目指すとは限らない、むしろ、目指していないから、わかりにくくなっているともいえるのです。