A. 確かに、のどあめやトローチでも、直接、声帯に働きかけるわけでもありませんから、誤解されているところも多いです。しかし、そうは言っても、空気は声帯のところを通っていますし、温度なども伝わります。影響がないということは考えられないわけです。
A. 確かに、唾液は適度に分泌していないと、発声にはよくありません。だからといって、その量が多すぎるのも問題です。口内が乾燥しないようにということです。飲食であまり影響を与えられないようにしたいものです。
A. かなりの個人差や若さもあるとは思われますが、後日のことを考えると、勧められることではありません。後日というのは、その後のこと、あるいは、将来的に、ということです。喉が熱くて、冷やすと気持ちよいというのであれば、発声に負担がかかっていま…
A. 確かに筋肉なのですが、筋肉としての使われ方は、かなり特殊です。一般的に、筋肉の炎症、痛みを収めるのには、温めず、一時的にアイシングをします。ですから、もし冷やすというのなら、その時には、声を出さないことです。
A. お酒が原因で、喉が荒れてしまっている人もいます。飲んでいて、話したり歌ったりすることが多いと、そうなりやすいのです。職業病ですから、あこがれてもまねないことをお勧めします。その声では、声量、声域に不利になりやすいからです。
A. もちろん、血流はよくなりますが、実際には、水分を奪っていくわけです。喉が渇くのがその証拠です。決して柔軟に喉が使える状態ではないわけです。声帯を乾燥させてはなりません。
A. その人の体質にもよりますし、演出や気分のノリもあるのかもしれません。 トレーナーの立場としては、勧められるものではありません。個人差がありますが、利尿作用があるので、喉の水分が失われて発声にはよくない状態になりやすいからです。 後でのリ…
A. それはきっかけの1つであって、実際には直立不動でも声はうまく出せなくてはなりません。 むしろいろんな動きを止めることによって、厳密に声がコントロールできるといえます。 目的をわけてみてください。
A. 動くということは、まっすぐ立って緊張状態にあることを取り除くので、効果があることもあります。歩きながら声を出すとか、動きながら声を出すということも、有効なようで、ワークショップなどで行われています。自分に合うようなものを選んでよいと思…
A. どれか1つの運動や動きが絶対的によいということではありません。どんな運動も総合的に効果が現れてくるものですから、例えばラジオ体操でもよいと思います。それを発声や、歌やせりふという場合に、何か足らないようであれば、補助する運動や動きを付け…
A. これもどのレベルで答えるのか難しいのですが、楽器に例えてみると、音が出るようになるからといって、うまく演奏できるとは限りません。とはいえ、音が出にくい楽器に比べたら、音がよく出るような楽器は、演奏もうまくなりやすいと思います。一般的に…
A. 日常的にスポーツをしている人は、声が出やすいとは思います。全く日常的に身体を動かしていない人よりは、うまく出るでしょう。でも、喉を痛めている人も少なくありません。歌となると、それ以外の必要要素もありますので、人によります。
A. スポーツの場合は、そうした準備運動が直接、成果に結びつきますが、声の場合は、必ずしもそれだけではありません。というより、それは、きっと、そのスポーツをうまく行えるために考えられた準備運動です。それでも何もしないよりは、何でもしてみた方…
A. 声がうまく出るということが何を意味するのかにもよります。もしストレッチや柔軟体操で声がうまく出るのであれば、それは身体が声がうまく出ることを妨げているような状態にあったということです。
A. こういう場合は、身体を起こすことです。シャワーを浴びたり、柔軟体操したりして、しっかりと意識だけでなく、身体全体を目覚めさせてください。 マッサージやヨーガなど、血流をよくするようなことが効果的です。 呼吸もできるだけ深く長く繰り返して…
A. 声は身体から出すものですから、身体が眠っている状態ではうまく出ません。スポーツと同じで、朝に起きて、すぐに好成績を残せる人はいないでしょう。寝不足のときも難しくはなります。
A. 日常の声でも歌声でもよいので、自分が最も出る高さで、できるだけしっかりと声を出していきましょう。長く伸ばしたりメリハリをつけてみたりするとよいでしょう。日常の声も鍛えてみるとよいかもしれません。その人の状態によってかなりトレーニング法…
A. 最も簡単なのは、声量を抑えることです。それとともに、裏声に近いような発声をしてみるとよいでしょう。大きな声を出そうとすると、どうしても高い声が難しくなると思います。一般的な場合です。
A. 簡単なのは、ものまねだと思います。しゃべる声や鳴き声も裏声でもできるので、そういったことを感覚的に得ながら使っていくとよいのではないでしょうか。女性の高い声や子供の声を参考にしましょう。
A. 声の固さは、その人の声の特徴というよりは、声がうまく使えていないために障害をきたしている状態です。声がうまく共鳴していないのです。歌うときになると、不自然な発声に切り替わって、喉をしめつけることもあります。 声を出しすぎたときは、小さく…
A. 緊張しないようにするのは難しいので、自分は極度の緊張をするのだということを受け入れて、緊張した後でも歌える状態にもっていくことを考えてみましょう。まず本番までの過ごし方が変わらないままでは、今後も同じ緊張を繰り返すことは目に見えていま…
A. そう感じるのにはさまざまな理由があります。歌の旋律は音が多くある方が難しそうに見えるのですが、実はある程度音の動きがある方がフレーズを歌い進めるのには助けになるのです。逆に派手な動きのないシンプルな旋律は、より一層安定した息のコントロ…
A. 舌がべったりと低い位置で平になっていて、顎が楽に開かれ、軟口蓋が上がっている状態です。
A. 生理的な役割は、ここでは述べませんが、軟口蓋を上げることによって、舌や喉頭が下がります。あくびの状態や飲み込むときの最初の状態です。これを声楽では、基本の状態として練習させます。いわゆる歌唱発声の理想状態です。逆に軟口蓋が下がると、喉…
A. 胸骨舌骨筋や胸骨甲状筋など喉頭を下げる外喉頭筋で、喉頭の位置を低く保つことができます。甲状軟骨を前に引き出し、輪状甲状筋が声帯を伸ばします。気管や食道も茎突咽頭筋も関係します。
A. 高い声を出すときには、輪状甲状筋(前筋)が働き働きます。甲状軟骨を引っ張って前傾させ声帯が伸びます。すると喉が緊張するわけです。この状態では、喉に力が入り、喉頭を締め付けてしまうわけです。
A. 高い声を出そうとすると喉頭が上がります。それがよくないというのは、声楽の考えであって、世界のさまざまな音楽では、喉頭をあげて高い声を出している場合も多いわけです。 ただし、ヴォイストレーニングで、発声を学んでいくときには、喉頭を下げるの…
A. 外喉頭筋は、嚥下作用を助けます。喉頭を引き上げ、食べ物を食道に入れます。喉頭を低いところに保ったり、喉を開いた状態に保つのにも、この筋肉が、関係します。
A. 安静にしているときには、わずか0、5リットルにしか過ぎませんが、腹式呼吸などをすると2リットル動きます。全肺気量としては6〜7リットルあり、肺活量が4~5リットルで、吐き切ると2リットルほどの残気量が残ります。
A. 肺は右の方が三葉、左はニ葉です。左には、心臓があるからです。重さは500グラムもありません。その底は横隔膜に接しています。