発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q157.今、バンドを組んで、オリジナルの曲を歌っているのですが、よくメンバーに「ときどき苦しそうに歌っている」と言われます。どうしても、高音で強い声を出すと、のどをしめてしまいます。自分の歌い方には、かなりクセがついているのですが、これをとるにはどうすればよいでしょう。

A.根本的に解決するには、声を自由に扱えるだけの体づくりから時間をかけなければなりません。高音に対するイメージ、感覚を徹底的に変えることも必要です。“やり方”でやるのではなく、“体を感覚が変わるまでトレーニングする”こと、つまり時間をかけることです。まず、高音に対するイメージだけでも変えてみましょう。音を高いと感じた時点で、体が固くなり力が入ってしまうはずです。音が高いほど重心を低く、声はぶつけずに体の底でしっかり声にするイメージを繰り返し描きます。ただし、これらは練習のときや、普段に行なうことです。ライブのステージ上で、声のことを気にするべきではありません。(rf) (「ロックヴォーカル基本講座」P75~78、クセをとることについて、同じテキストのP56~72をよく読んでください。)