A.例えば、「別々の夢」という部分が「べ・え・つ・べ・え・つ・の・ゆうめえ」と聞こえてしまいます。そのようにことばとしてのばらつきが出てしまうのは、ことばをメロディの音に当てて引き伸ばしているためです。すると、本来のことばのニュアンスや背景が伝わりにくくなって、音声表現としては弱くなってしまいます。
これはことばのトレーニングで解決できます。まずはことばで読んでみましょう。このとき、声を張り上げないように気をつけてください。また、ふしぜんな抑揚をつける必要もありません。「ハイ」としっかり言えるところで、ことばを一つに捉えて言ってみましょう。これを1フレーズずつ行なうと、自分の言いやすいことば、言いにくいことばが、体でわかってきます。体からきちんとことばを発せられるようになると、音の不安定さやことばのばらつきが目立たなくなってきます。