発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3721.発声のときの母音とそれを使う理由(5)

A.母音がコロコロ変わると、まだ、最初のころは、響きが変わりやすいです。

ウやオは、口の中が広くなる母音なので、いい響きで歌えます。また、母音が変わると、息の流れの速度も変わってきます。イなどの母音は、息の流れを早くしないと、他の母音と同じ響きで歌えません。このように、同じ響きで歌うためにも、一つの母音で歌うことが大事です。アは一番、響きが散りやすいので、あまり、発声では使用しません。エは口を横に開きやすいので、幼稚な声になりやすいので、あまり、使用しません。やはり、ウ、オ、が一番、発声には適しているのではないかと考えられます。イも、同様に、口を横に開いてしまいますので、あまり使用しません。日本語、イタリア語の母音は、ウイエオアだけですが、ドイツ語には、Uウムラウト,Oウムラウトがあります。ウの口で、イという、オの口でエというなど、いっけん、あいまいな母音として敬遠されがちですが、口の中が、広くなり、いい響きを習得するのに、意外と、役に立つかもしれません。(♯Ω)