発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3761.喋っている声と歌っている声の違いは何ですか。

A.基本的に台詞の声と歌う声に差があってはいけません。舞台上で一人の人物から2種類の声が聞こえることはあってはいけないのです。よく年配の女性の声楽家は歌っているような声でしゃべる方が多いのですが、私はどうもあの声に違和感を覚えてしまいます。

声楽家の有名な歌手の声はもっと深いポジションで喋っているのですが、日本人の歌手は頭声のポジションで喋ろうとしすぎている気がしてなりません。

ポジションのキープも大事なのですがまずはナチュラルな声を維持していくことが大事だと私は考えます。無理に頭声のポジションで歌った声はとても薄い声になることが多いことと、はまるととてもよい声になるのですが多くの生徒にははまらず声も大して育たないことが多いのです。

教える側としてはそれがとても問題なのです。自分はそれではまっても生徒がうまくならなければ意味がないので独りよがりなレッスンになりがちなのです。喋っている声と歌っている声というのは常に同じ声帯で行われているという認識がなければいけません。(♭Σ)