発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4555.トレーナー自身の訓練法について教えてください。(10)~(13)

A.指導しているのと全く同じように、自分自身も訓練を続けています。
具体的には、ストレッチをして、まず歌うための筋肉をほぐすことをします。
次に呼吸法。リップロール、巻き舌、ハミングなどで声がなる場所を無理なく探します。
そして、発声練習。これは、この次に練習する曲によって、メソードを変えていきます。ミュージカルナンバーやポップスなど、マイクに乗せて歌う歌であれば、声を前に集めてミックスボイスやトワングなどを多めに取り入れますが、クラシック、唱歌等、マイクを使わず歌う曲であれば、クラシックの発声を多めに取り入れます。すべて頭声にいくように、深い響きを求めます。
以上のようなことを、できるだけ毎日1時間はできるよう心がけています。
歌うことは筋肉を伴います。スポーツやバレエのレッスンと同じように、一日休めばそれだけ筋肉が衰えてしまうのです。
ですから、日々の積み重ねが大切だと思っています。 (♯Å)

A.楽器である体の訓練:柔軟運動。特に首周り肩甲骨周りをしっかりほぐし、前屈・後屈、そして左右のわき腹をしっかり伸ばします。顔の筋肉(主に口周り)をほぐす。
呼吸の訓練:背伸びをしながら深く息を吸い、出す時は下腹部でコントロールしながら細く少しずつ息を吐く。
声の訓練:ハミングや母音唱等でスケール(音階)、スタッカート、跳躍した音、早く細かい音等がスムーズに歌えるように繰り返し練習。
表情の訓練:鏡を見ながら喜びや悲しみ他、歌いながら表情も研究しています。 (♯μ)

A.私の訓練法は、ありとあらゆることを訓練とする方法、つまりは日常生活全てが訓練と言えます。朝起きて布団を片付け、朝食を取り、掃除機をかけて洗濯機をまわし、着替えて出かける準備をし、駅まで歩き、電車に座り、階段をのぼり、仕事場に行き・・・と、からだが動いている機会イコール訓練です。
それだけでは歌を歌う体を準備するには足りませんので、柔軟体操をしたり、ウォーキングをしたり、簡単な筋力トレーニングをしたり。そして歌う時間があります。大切なのはいつでも気持ちよくからだが動いていることです。何かからだのどこかだけに無理をかけて、筋肉痛・汗だくでやるものではなく、意外と軽くできてしまい、動かしているととっても気持ちがいい、そんなものです。だからこそ続けられますし、逆に苦しくしていては続くものも続きません。からだを自分が使おうとおさえてしまうのではなく「からだが動きたいように自分が動く」という意識で生活するのが、歌や声にとっても良い訓練になると思いますよ。 (♭Ч)

A.声を出すということ、特に、歌を歌うということは、日ごろから様々なことに気を配ることが必要だと考えています。
猫背にならないような姿勢、良い声を出しているイメージを持つ、話し声でも(特に少し離れたところに居る人に声をかけるときなどは)、喉だけに頼らず、全身を使って声を出すように心がけるなど。
実際に歌わなくてもできることは、日常から積極的に心がけて行います。
実際に歌う際の訓練は、3音や5音でのスケールを用いた発声練習や、様々な母音を用いた発声練習等を行います。
その際、特に苦手とする母音は、口の開き方や身体の使い方に注意しながら行います。
コンコーネを使った歌唱訓練も必要に応じて行います。
その後、歌曲やオペラアリアなどの作品に取り組みます。
歌曲やオペラアリアなどは、難易度の高い作品も多く、支えや響き、表現など、歌うためのテクニックも要求されます。
総合して一番心掛けていることは、自然な状態で歌う技術を身につける訓練をするということです。 (♭Я)