発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3906.呼吸のトレーニングについて教えてください。(5)

A.呼吸のトレーニングでは胃の辺り、横隔膜を意識するとよいと思います。息を吸う時には横隔膜が収縮し胃の辺りが膨らむ。そしてそれを保ちながら息を吐いていきます。お腹を使うということでぎゅっと腹筋に力を入れ固めてしまうことが多く見受けられますが、それでは胸や喉が固くなってしまいます。横隔膜の辺りに手を添え、息を吸うときにそこが膨らむことを意識する。そして緩んでしまったりぎゅっと力を込めてしまわないように下腹でしっかり支えながらゆっくりと吐いていく。このようにして2拍で吸って2拍で吐く、2拍で吸って4拍で吐く…というトレーニングをするとよいと思います。お腹の筋肉を収縮させるのではなく、逆に外側に広げていくようなイメージです。呼吸のトレーニングでは喉に力が入らないように気をつけてください。声門を閉めて息の摩擦の音がするような状態で行うと喉が乾燥してしまったり、硬くなってしまったりしてかえって危険です。(♯Λ)