A.就寝時の呼吸こそ一番リラックスした腹式呼吸の状態です。そして、そのポイントはお腹の動きよりもむしろ、舌根・顎・喉・胸の弛緩状態にあると思うのです。それらの部位が弛緩していれば、自ずと腹式呼吸になるはずです。・・・特に舌根です。
僕の体験上ですが、就寝時仰向けになっていて、本格的睡眠に入る瞬間、「舌根の著しい弛緩が起こる」→「舌根沈下により気道が塞がれる」→「軟口蓋や喉の奥の気道が広がる」→「呼吸が深くなる」という現象が同時に起こるのを感じています。そして喉の奥が脱力しているので開ききらない場合、舌根とのどちんこあたりが摩擦されていびきとなります。
腹式呼吸というと、必死にお腹をペコペコ動かすことに精力を費やしている人を見ますが、結果的に力みすぎて、必要な声量に見合ってない呼気を送っているように見受けられる人も多いです。
就寝時の状態を再現して先ず、スムーズな心地のよい呼吸の流れというものを体感することからスタートするといいのではないか思います。そして、この「いびき」というのがポイントです。
「いびき」をかくほど喉の奥が弛緩している状態がふさわしいので、呼吸のチェックとして「いびき」をかいてみながらチェックするのは有効なのではないかと僕は思うのです。つまり、腹式呼吸でないと「いびき」はかきづらいと思うのです。(♭Д)