A.何事も学ばなくてうまくいけば、それは理想的です。学ぶことで早く得られる。学ぶとことで、よりハイレベルに行けるということで学ぶのです。呼吸は声にとても大切ですが、方法論で入ると不自然になるのを戒めているのでしょう。呼吸はしぜんにできているのです。バランスはとれているのに、なぜわざわざ崩すのかと言う人もいます。しかし、生きていく呼吸と歌う呼吸とは違います。しぜんな呼吸で歌えている人は小さい頃からそうしてきたから、あるいは小さな声でまあまあに歌うからです。しぜんといってもいろんなレベルがあるのです。例えば、私が息をほとんど吐き、そこで喋ったり歌うと、必ずくせのついた声になります。つまり、よくある発声と呼吸の問題はこういうことなのです。しっかりと息を入れ保って声にして吐き切るとしても、ほとんど吐くまでのずっと手前であるべきです。そこで歌ったり、話さないと、表現として問われる発声はできないということです。(♯)