発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.体の支えは、皆さんはどこでしょうか?

.声の支えは、日常的に気にかけていますが、体の支えを気にしている声楽家は、それほど多くないと思います。それに対して、バレエダンサーや他のダンサー、柔道・剣道・弓道・空手などの武道家、あるいはお相撲さんも、体の支えは、日常的に気にかけているのではないかと思います。その前に、体の支えとはどんなものと、まったく想像がつかない人も多いかもしれません。

体の支えとは、そこに動作などをするときの力の中心を感じ続けると、より動きやすく、効率もよく、体が楽に使える部分といったところでしょうか。力仕事をするときに、「もっとお腹に力を入れて」とか、「腰を入れて」などというフレーズを、耳にしたことがあると思いますが、このことです。

武道に関係する人々やお相撲さん達は、やはり丹田(下腹の表面ではなく内側)なのでは、と想像してしまいます。では、ダンサーやスポーツ選手は、どこで支えているのでしょうか?実際に、聞き取り調査をしたわけではありませんが、少なくともバレエダンサーは、丹田ではないだろうと思います。そこで、腰・背中・足などで支える方法が出てきて、声の支えとしても使われるように、分化しているのだろうと思います。(♭Ξ)