A.高音域が出しにくい場合、いろいろな原因が考えられます。その中でも原因のひとつとして考えられるのが、「高い音をイメージし過ぎている」ということです。一見、高音域というと、ものすごく高いイメージだったり、音が跳躍しているような曲であると、音の距離がかなり離れているように感じるものですが、実際には、そのイメージがあるがゆえに、高音域が出しにくくなっていたり、それに伴って、苦手意識がついてしまうケースがあります。
例えて言うなら、実際には2階や3階くらいの高さであっても、高所恐怖症の人は、普通の人だと10階や15階くらいにいるような感覚になるほど怖がってしまうというようなものです。
正確な音で歌うことは重要ですが、音の距離感のイメージを過度に持ちすぎるのは良くありません。正確な音を歌いながら、イメージとしてはほぼ同じフロア―のような連続したイメージを持つことが重要です。自分で自分を不安に追い込ませないように、いい方向に自己暗示をかけて練習するといいでしょう。(♭Я)