発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2766.高音が頼りない、急に音がやせほそってしまいます。

A.声のアタックは、息を漏らさないで発声すること、つまり声を支えることにおいてとても重要なことです。しかし、このアタックとは、すこしでも雑に行なうと喉の負担がくる危険があるものです。ヴァイオリンのピッチカート、またはギターのピッキングのようなもので、よい音を出すには程よいリラックスと適度な緊張感が、よいバランスにならないといけません。さらに、音域によって声のアタックの感覚は若干違い、高音になるにしたがって緊張感が高くなります。高音域でうまいバランスのアタックができるようになるには、一つには「声の焦点が細いイメージをもつ」という思考が助けになります。これができるようになると、高音域でもしっかり声が支えられ、音の芯がある高音を出せるようになるわけです。(♭∀)