発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.立った時に重心が下がりません。

.歌う時に限らず、何かパフォーマンスをするときは、上半身に力が入っていたり上方向に向かって力が入るより、下方向に意識があったほうが安定感のある立ち方ができると思います。お臍の周り、腰回りに意識があり、下半身に安定感がるほうが、歌も歌いやすくなることと思います。

立って地面と接するのは足の裏なので、まずは足の裏に意識を向けてみましょう。あるオペラ歌手は東洋医学の考え方をとりいれて、足つぼマッサージからレッスンをスタートさせています。足の裏、指をもみほぐし、意識を向けます。マッサージ後に立ってみると、否が応でも足の裏が地面と接地している感覚が得られます。

次に上半身の重みを下半身に伝えていくことです。腸腰筋といって、(一時期、野球のイチロー選手が鍛えていることで話題になった筋肉です)上半身と下半身をつないでいる筋肉を使ってみます。足を前後に開いてそのまま重心を下げていきます。前膝、後ろの膝ともに直角になるまで重心を下げます。

最後にお勧めしたいのは、自分を紅茶のティーパックに見立てて、頭から膝までを上下に揺さぶるというものです。上半身の重みを足に逃がしていくような感覚です。(♯β)