A.最近、テレビなどでよく、もも裏伸ばしのストレッチが紹介されています。
この部分の柔軟性がないと、上半身を曲げられないということは明らかです。実は声を出す人はここを柔らかくした方がいいということも耳にします。
私自身、体が硬いので、学生の時から歌う前にはストレッチをよくしていたのですが、感覚的にもも裏を伸ばすと声が出やすいなという経験がありました。立ちやすくなるということが感じられます。もも裏から上半身を支えてくれるという印象がありました。
最近の研究では、もも裏の固さがいろいろな影響を及ぼすことがわかっています。ここが硬ければ骨盤の動きが制限されます。骨盤の動きが悪ければ、背骨も動かしづらく、背骨についている肋骨に、さらには横隔膜の動きにも影響します。もも裏が固いからと言って、そこだけを伸ばそうとするのではなく、全身をよく動かすようにしてみるとより効果的な働きが得られると思います。