発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

Q.声についてトレーニングすることは、本当のところ、どのくらいできているものでしょうか。☆

A.声をプロとして使っている役者、声優、歌手などの、その声のパワー不足や魅力のなさにトレーニングの必要性を感じ、研究所を開いて、二十年以上が経ちました。この間、私はプロのヴォーカリスト、声楽家、役者、噺家、お笑い芸人、邦楽家など、多くの人…

Q.ヴォイトレの問題の本質とは、何だとお考えですか。☆

A.一つのことに打ち込めば、誰でも上達します。ところが、日本人の声については、それが本当の意味ではあまりうまくいっていません。成果が出せるものとして紹介したトレーニングですが、他の分野であれば、絶対に問題にならないレベルでの問題があまりに…

Q.ヴォイトレで、あたりまえのことができていないとは、どういうことですか。☆☆

A.今はフィジカルな面での柔軟、体力などの訓練不足は、最大の問題となりつつあります。正味90分、声を30分以上使うステージをするのに、毎日60分も声を出していないのを、おかしいと思わないとしたら、ヴォイトレの問題以前です。 トレーナーの実力、経験…

Q.うつ病の人がいらっしゃったことはありますか。★

A.総合失調症、神経症、パーソナリティ障害、あとは、認知症は、さすがにいないので依存症といったところです。(♯)

Q.自分の体のなかに人類までの進化が残っているのですか。

A.「個体発生は、系統発生をくり返す」(19世紀ヘッケル)

Q.年をとると退化するものですか。

A.退化は、進化(evolution)の一部です。生物学ではevolutionが進化より展開のニュアンスで使われるようです。(♯)

Q.どのくらいの負荷でトレーニングするとよいですか。

A.PM(レペティション・マキシム)といって、最大の負荷でなく、80パーセントくらいでトレーニングする方がよいという考えがあります。たとえば、強く揉むより緩めることが大切です。レッスンでも同じ姿勢では筋肉が固くなりがちです。(♯)

Q.首や肩が冷えます。

A.頭、首から体温の40パーセントが失われているそうなので、防止策をとりましょう。冬はやマフラーで冷やさないようにしましょう。(♯)

Q.コルセットの常用は、正しい姿勢づくりによいですか。

A.コルセットは腰痛のときにはよいですが、常用すると筋力が弱くなります。収縮も弛緩もできませんから筋肉の代わりにはなりません。(♯)

Q.ためらいことば、あの、その、は、不要ですか。

A.文章では、ためらいのことばはとりますが、話すときは、必要なときや効果のあるときもあります。(♯)

Q.身体は、使い過ぎるくらいでよくなるのですか。

A.身体というのは、使い過ぎてはよくありませんが、使わな過ぎても、間違えた使い方をしても、状態が悪化するのです。使わないと劣化する廃用症候群は、よく聞くことでしょう。(♯)

Q.ヴォイトレで、声を潰すタイプというのはありますか。☆

A.外見をよくするボディビルダーより、機能を高めるアスリートの方が、正しく鍛えられるのは、常にバランスを取らないと、よい結果が出ないからです。結果をフィードバックしているからです。 ボディビルダーは、アウターマッスルでみせるためインナーマッ…

Q.ヴォイトレで肩や首がこります。☆

A.首のコリ、疲れをとるのか、鍛えるのか、背骨の周りの筋肉も鍛えておきましょう。脊柱を支える筋肉が負荷に耐えられないと、脊髄抹消神経、その周りが刺激されます。痛み、こり、痺れとなるのです。格闘技の選手は、首を鍛えなくては、生死に関わります…

Q.なぜ、疲れると顎が上がり、だらっとするのですか。

A.気道が広がり楽に呼吸ができるからです。だらっと脱力して筋肉の緊張もとります。それでも倒れないように筋肉は、働いています。骨や靭帯で関節をロックして保っているのです。そこから、また問題が生じるのです。(♯)

Q.発音を一音づつ覚えています。

A.発音は区切るのでなく、一続きで、曖昧、リズム、メリハリ、雰囲気、流れで理解しているのです。ゆるく、うねる、気分です。 文字でなくイメージでしゃべると抜けます。 外国語もよいでしょう。感情語+説明で切り離して考えるとよいです。(♯)

Q.どう自分を理解させるのでしょう。

A.まず、自分の価値観を述べることです。思想で印象づけるのです。(♯)

Q.日本人には、公けに話すという形はなかったのですか。

A.discourse(談話)だけで、speech(演説)は、明治に輸入されました。しかし、僧の説教や口上などはありました。(♯)

Q.耳の基準の確立はできますか。

A.聴覚は、視覚よりもコントロールしにくい、判断も視覚に頼りがちなのです。周りの雰囲気などは聴覚でもわかります。(♯)

Q.ロコモとは、何ですか。☆

A.ロコモティブシンドロームは、運動器症候群(2007年、日本整形学会提唱)です。一言で言うと、運動機能の退化です。「ロコチェック」をしてみるとよいでしょう。刺激の入らない筋肉は衰えていくのです。(♯)

Q.体のことや体力づくりは、必要なのですか。

A.アーティストは、アスリートとも通じるものですから、体づくりはとても大切です。歌もせりふもダンスも必要なミュージカルも、体力をつけることがとても大事です。(♭)

Q.表現への勉強は、どのようにするのですか。

A.本や映画も、あなたが見たいと思うレベル以上のものに、高望みして挑戦しましょう。そういう背伸びした毎日があなたをより早く成長させます。そして毎日、考え、書き、話し続けましょう。そういう中でしか、本当に通用するあなたの価値、表現するものは…

Q.なぜ体で覚えるのですか。

A.起こったことは覚えていても、何に起こったのか忘れることがあります。 そこで、どう体で覚えるかが大切です。声ことばは音でなく、体の動きです。同じことを同時に言うシンクロニシティもみられます。(♯)

Q.ネアンデルタール人は歌えるというのは、本当ですか。

A.ネアンデルタール人は、首が短く後頭部が長い、歌えるがしゃべれないようです。ホモサピエンスは、頭蓋頭部が重く、脊椎をまっすぐ保たないと前に倒れる。赤ん坊。(♯)

Q.声がことばになるプロセスとは。

A.1.声を出す、出さない 2.母音で響かす 3.子音で止める 4.子音の増加(♯)

Q.声は、出たら伝わるのですか。

A.ピアノ演奏は、全身と心が指から出る。歌は、それが喉から出る。指先だけや喉先だけでは音としてしか伝わりません。(♯)

A.怒り憎しみは強く外へ、愛、悲しみはゆっくり内へはいります。 道徳教育は感情を抑え込んでしまう。感情を日常的に発散していくこと、自由度をもつこと。大笑いや号泣で活性化します。(♯)

Q.テンポはどう決まりますか。

A.頭だけでは早くなりすぎ 体がついてこそ伝わる これはパターンにもよります。意識してやる人と心身でやる人です。(♯)

Q.感情がでにくいのですが。

A.感情は、強くなったときだけ生じていると感じますが、いつもあります。(♯)

Q.笑顔のトレーニングは、プラスですか。

A.つくり笑顔は、人に伝染しません。顔がしぜんとほころぶと、周りもそうなります。声もそういう声でないと、周りの人の心を動かしません。意識して笑うのとしぜんに笑うのは全く違います。声やことばも意識していては、働かないということがわかります。…

Q.パワーの取り出し方は。

A.無意識がすることや無心にすることはすごいパワーです。(♯)