発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1860.トレーニングは無理してはいけないのですか。

A.無理なことをすることで伸び悩んでしまわなければ、何をしてもよいです。
 ヴォイストレーニングからいうと、できるだけ無理なところはトレーニングの中でも応用として調子のよいときにやり、やりすぎないように注意しましょう。基本的なところは今、確実にできるところでより完全に緻密にしていくということです。本来それがきちっとしていたら、歌や高い声であっても自分が前にできなかったこともできるようになる可能性が広がっていくからです。ただ、多くの人はそれで何でもできる、一流のオペラ歌手と同じ声が出ると思っています。
 持って生まれた体がありますから、それがたまたま、そういう声や声域に合っている人はできるかもしれません。しかし、そうでない人にとっては、できることとできないことを見て、あまりできないことに関しては無理はしないで、なんとかクリアできるようにして、自分が一番心地よく楽に歌えるところをできるだけ大きくしていくことをおすすめするのです。