発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2920.人よりも声が割れたりひっくり返ったりが多い気がしますが、才能がないのでしょうか。

A.考え方によっては、人よりも扱いづらい喉は逆に恵まれているかもしれません。喉がかすれたり、割れたり、する人ほど、真剣に声に取り組めば声のことがわかってくる、という考え方もあります。正しくないフォームでも、声枯れがなかったり、一応の声が出る人というのは見方を変えると、フォームが間違っていることに気づかないままで、自分の声の可能性を広げられないまま満足してしまう危険性があるということはあると思います。声帯に異常がなく、耳鼻科で健康の烙印を押されているにもかかわらず声が割れたりひっくり返ったりしてしまうということは、どこか発声の仕方に問題があります。そして、正しい出し方をしたときに、喉が交通整理されたようにスムーズになるはずです。逆に言うと、交通整理されたように声がスムーズになることを模索することが自分の声の可能性を広げることになるわけですので、ある程度のよいか悪いかの判断を自分でよく実感できるということなので、そのような障害がある人はピンチをチャンスにうまく変えることができる喉をもっている、という風に考えてみて下さい。(♭∀)