A.レガートで大切な事は、よく線(ライン、イタリア語ではリネア)だといいます。線とは、もっと詳しくいうと、息の線です。息のラインの上に声を乗せること(Sul fiato)は、ベルカント唱法においてもっとも大切にされるテクニックのひとつです。レガートとは、「流れる」のような事だ、と思っている方も多いと思います。間違ってはいませんが、もうすこし突っ込んでみると、レガーレ(繋ぐ)という意味からきていて、音と音を繋ぐ、または、ことばとことばを繋ぐ、という意味が込められています。つまり、ことばを発する時つまり歌唱の際に、息のラインの上にことばとことば、音と音が繋がっている、という感覚が、レガートを歌う上での大切な感覚です。つまり、レガートだからといってことばを流してしまわないように注意が必要です。(♭∀)