発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3699.パッサッジョのほうがアクートよりも難しいですか。

A.いきなり高音域でアクートする事より、パッサッジョ域や第二パッサッジョ付近の微調整の方が難しく重要なポイントだと思います。アクートに下からどう繋げていくかが大切で、これは独りではほぼ無理です。声が崩れるのもこの辺からなはずです。そこが判りコントロールできるようになるのは、本当に熟達した歌手でなければ無理ともいえます。

本当に良いパッサッジョを歌えた時に、失敗した感覚に襲われる事が、それを助長させるようです。成功したと感じる時にダメで、失敗したと感じる時に良いとは、なんとも難しい話ですが。そのジレンマ的な感覚を克服して、初めて何が良くて何が駄目かが真に理解できてくるはずです。したがってこの話は咽頭壁を広げようとして発声しているうちは理解できないとは思います。(♭∀)