発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.話のスタイルに影響するものとは何でしょうか。

A.私も、一つの話の中にかなり多くの情報をハイスピードで詰め込む方だし、シンポジウムなどでもかなりの極論を呈する方でした。これはよくも悪くも、そのとき、自分に望まれていた役割によるところが大きいです。話の内容は、自分に求められている役割によって決まってきます。

たとえば、実績も名もある年配の大先生が演壇に立ち、ゆったりとした口調で、「これからは皆さんも自分の足元を見つめ、しっかり歩むことですな」と言うと説得力があります。しかし、若輩者が年配者の前でそんなことを言っても、そこまで生きてきた風貌をもっ人の説得力には到底及びません。そこで若手などは、自らの動きで得たデータや情報を提示し、理論づけや仮説などで、価値の創出をしなくてはなりません。そのためにはあらかじめ、自ら創出した価値を、聞く人にうまくわからせるにはどうもっていくかを考えなければなりません。(Э)