発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q874.アクセントを意識すると、音程が不安定になります。アクセントは何のためにつけるのでしょうか。常に意識した方がよいのでしょうか。

A.練習しているアクセントは、拍子を意識するためのアクセントです。常に感じてできたらよいと思いますが、アクセントを意識しつつ音程よくすることは、確かに難しいことです。 ただ単に強くするのではなく、強拍は大事な音なので、体全体で大事に歌うよう…

Q873.三連符を一つの流れにするのがつかみづらいです。「マ・マ・マ」を「マママ」と、一つにするにはどうしたらよいのでしょうか。

A.「マママ」で歌う理由としては、三連符をすべらないようにするためなのです。もし、滑らかに歌えないようであれば、「ウ」で歌ってみてください。そして、時々、「マ」で歌う練習もするとよいでしょう。

Q872.発声練習の録音を聞き返すと、音の移動が聞き苦しくスムーズではありません。これは息の使い方の問題でしょうか。

A.息というよりも、音の感覚の問題と思われます。例えば、「ド→ソ」がとれないのであれば、ド→レから練習してド→ミと、だんだんに音の幅を広げて練習してみては、どうでしょうか。

Q871.響きの確認の仕方は、どのようにすればよいのでしょうか。

A.頭に手を当てて、共鳴させようとしてみてください。もし、わからなかったら、首の後ろのつけねの骨に手を当てて、ビリビリくるように、歌ってみてください。

Q870.楽譜を読むときに、細かい音符はゆっくりやっているため、早く歌えないのですが、かまわないのでしょうか。

A.ゆっくりで構いません。できるテンポで、練習してください。

Q869.体を使うことと脱力することが、両方一緒にはできないのですが、どうしたらよいのでしょうか。

A.脱力しなければ体は使えません。体を使うことは固めることではなく、必要な筋肉を必要なときに動かせることです。今は脱力して力まず、ほえない訓練をすることです。

Q868.下へ意識することと、上で声にすることと、どう両立させたらよいのでしょうか。

A.まず下にと言うとき、何を持って下と言うかを考えてみましょう。いわゆる支えと言われるのはヘソより下にあります。そこが土台であり、そこからゴムで引っ張られる感じを覚えて下さい。その頂上が頬骨より上の鼻控です。鼻控からヘソ下までの引っ張りを覚…

Q867.集合住宅に住んでいます。あまり大きな声を出さなくても効果的な練習方法はありますか。

A.早口言葉なども効果的です。ゆっくりから始め、はっきりと「喋る」訓練もよいでしょう。唇よりも前で喋るつもりで明るい声を出しましょう。

Q866.音をスムーズに繋げることと、ストレートに出して行くことのバランスがうまく取れません。どちらに重点を置くべきなのでしょうか。

A.スムーズさとストレート、どちらに重点というよりかは、双方のよい部分を両方欲しいところではあります。ただ迷うようであれば、まずはストレートに出してみて、そこから、いかに丸みをいいバランス・いい塩梅で加えていくか、をやってみてはいかがでしょ…

Q865.息を一瞬でいれたい場所にいれる方法はありますか。

A.鼻から「必要な量」だけの息を小さく・早く取る練習をしてみてはいかがでしょうか。その際、両方の肺が横に広がると、なおよいですね。

Q864.強弱をつける、高い音を無理なく出せる、などいろいろなことがあり、わからなくなってきます。どうしたらよいのでしょうか。

A.まずは 一つひとつの課題に取り組んでください。ただ、課題はそのひとつだけではないということを頭に残しておくことと、ひとつを完璧に身につけてから次の課題に取り組むのではなく、頃合を見て順番に課題を変えるようにしてください。

Q863.ベストKeyの考え方について教えてください。

A.まずは歌いやすいキーで歌っていくこと。無理のないキーです。そしてその音域を歌いこみ、鍛えてゆく。その土台の部分ができてきたら、キーをあげていってもよいでしょう。

Q862.選曲の考え方について教えてください。

A.歌いたいという衝動にかられる曲。もしくは歌った事のない曲。イタリア語、スペイン語、演歌、シャンソン等、別ジャンルの曲を歌うことでも、新しい世界が見えてくるものです。

Q861.お客さまを呼ばなければならないことにギャップを感じます。プロを目指すことは、音楽をする上で邪魔な考え方なのでしょうか。

A.理想は、歌の魅力で多くのお客さんが集まってくれることです。だからこそ歌に対して真剣に取り組んでいくことです。努力していくことです。そういった歌に対しての努力を積み重ねつつも、人を集めるということも必要だと思います。 結局プロも、アマチュ…

Q860.お腹から声を出そうとすると量を出そうとして強くなってしまい、メロディーのメリハリをつけようとすると、お腹に息が入りません。どちらからやっていくのがよいのでしょうか。

A.練習としては分けてやっていきましょう。ボリュームをつけて歌う、繊細に歌う、原曲通りに歌う等、メニュを分けていきます。自分で今、何の練習をしているのか、ちゃんとわかった上で練習していきましょう。目的なしに歌わないことです。

Q859.ライブで歌うと、練習のときはでなかった歌の不安定さが出ます。練習と本番で意識すべきことは何かありますか。

A.緊張のせいもあるかと思います。練習の段階から本番をイメージして集中して歌っていってください。練習時の質を上げていくことです。 また本番の環境に悪い意味で左右されないように、普段から体を中心に歌っていってください。ブレない体の使い方ができ…

Q858.声量を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。声のメカニズムとして知りたいです。

A.体を使って、強く息を吐ける体を作っていけば、ボリュームは上がってくると思いますが、声を出そう出そうとしすぎると、のどに力が入ってしまい、逆に声が小さくなってしまっています。もっとリラックスして、息の効率がよくなれば、ボリュームもアップし…

Q857.高い声を出そうとすると、のど仏が上に上がってきてしまいます。高い声と低い声の調節は、体のどこですればよいのでしょうか。

A.あまり局部的にのど仏を意識して高音を出しすぎないことです。逆に意識しすぎて力が入ってしまいます。のどの奥を開けるというイメージの方がつかみやすいと思います。 高い声と低い声と分けて考えるのではなく、一連の息の流れでつなげていくことです。…

Q856.とにかく息が続かないのと、コロコロ転がるようなフレーズがうまくいきません。どうしたらよいのでしょうか。

A.まずは安定した息のコントロールができるように、体を使って声を出していきましょう。声楽をやっていくことはよいのではないでしょうか。 アドリブその他の応用は、体を鍛えていきつつ、たくさん聞くことです。繰り返し歌い、繰り返し聞いていくこと。歌…

Q855.高い音から低い音へ跳躍進行が出てきますが、このような時はどのようにしたらよいのでしょうか。

A.高い音から低い音へ跳躍進行、または低い音から高い音へ跳躍進行ですが、まず二つの音の音程がしっかり取れていることが前提となります。そのうえで二つの音を息の流れでつなげていくのです。練習としては、高い音から低い音へ跳躍進行の際は、息の流れ弱…

Q854.歌っていると、だんだん息が入らなくなってしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか。

A.無理に吸おうとすると、どんどん苦しくなるので、ゆるめましょう。日常から気をつけることです。

Q853.「O」の母音で歌うと響きが落ちてしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか。

A.「O」は他の母音と比べて落ちにくいですが、油断すると落ちることもあるので、なるべく笑顔で歌って響きを落とさないようにしてみましょう。

Q852.練習している時や、バンドで長時間声をださなくてはいけない時など、あまり水分をとらない方がよいのでしょうか。

A.長時間、歌うとのどが乾燥しますので、水分はきちんととったほうがいいでしょう。ただし、やたら飲めばよいというわけではありません。

Q851.丹田呼吸をやっているとお腹の支えは強くなりますか。

A.斜複筋を引くという感覚が大事(恥骨から息が流れている感覚)なことと、息を吐ききるのと斜複筋を引くタイミングが上手く組み合わさるとよいでしょう。 方法その1:四つんばいになって息を吐きききる時の腰が引ける感覚をつかむ。 方法その2:足を45度に…

Q850.呼吸は下腹(丹田)で支えると思っていましたが、ある本には横隔膜で支えると書いてありました。どこで支えるのが有効でしょうか。

A.実際は肺の下にある横隔膜で支えていますが、その部分を意識するのは難しいと思います。それよりも、下腹や丹田を意識しイメージすることで、横隔膜が支えられます。

Q849.練習のたびにのどにかかるのですが、壊してしまわないか不安になります。のどにかからない練習はありますか。

A.100%のどにかからない練習はありません。声を出すのではなく、息の流れに声をのせていくイメージをもつことです。そのような練習と並行して、息吐きのトレーニングもしていきましょう。

Q848.季節によって声の出し方が変わったりするのでしょうか。

A.季節によって声の出し方が変わったりはしませんが、のどの好不調はあるかと思います。のどの好不調によって影響されない声づくりや体づくりをしていきましょう。

Q847.力みなどの悪い疲労と、腹式呼吸によるよい疲労の差の判断ポイントを教えてください。

A.力んでいる場合はのどにきますし、上半身に疲労が残ります。腹式呼吸による場合は、背中の下や下半身に疲労があります。ただし、正しい発声をしても長時間歌ったり、体調が悪いときに歌うと、のどを痛めることもあります。 常に自分の体やのどに敏感になり…

Q846.歌うと声がかたく聞こえます。声は大きい方なのですが、やわらかく聞こえるようにするには、どうしたらよいのでしょうか。

A.少し声量をおとして、呼吸やひびきを中心にやってみてください。

Q845.高い音域に入るとのどに筋が走ってしまいます。見苦しいのですが、これは力んでいるということなのでしょうか。

A.見苦しくても声がよいこともあります。(だめなことが多いのですが)力んでいるのかどうかは、声から判断するしかありません。