2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
A.どんなくせでも、すぐにとれないからくせというのです。私は、多くの場合(時間のあるときですが)くせは放っておき、それよりもよいものを育てようとしていきます。くせも魅力になれば個性です。構えるくせ、がんばるくせ、頑なに守ろうとするくせなど…
A.私がこのようなときの例で使うのは、「息を用意してから、ためて声にしなさい」「円を描くように息が回っていて、途中からスムースに声にするように」とかです。バーンと声に息をぶつけるような入り方の人が多いからです。それでは、共鳴やビブラートの…
A.これも現場のシチュエーションなしには何の目的で注意されたのかがわかりません。言うまでもなく、息と声は、同時に出ているのです。息が先だとかすれ、息が後だと硬くなると言う人もいます。そう考えて、ちょうどよいタイミングで出しましょう。という…
A.声は出てしまうものです。その出し方や出方に問題があるのと、その出た声で歌やせりふにするときに、問題があるのとは別です。普通は両方とも問題がありますから、一緒にしてしまいます。いくら歌を歌っても、声がよくならないのは、2番目の問題しか捉え…
Q.声帯みぞ(溝)症とは何ですか。 A.声帯に前後に走る溝が生まれつきあり、慢性の炎症のために生じる病気です。声門の閉鎖不全が起き、声が出にくくなります。(♭ф) Q.声帯に結節ができたと言われました。 A.声帯結節は、タコのように固いものが両…
Q.海外の指導者が来日したり、海外へ行って彼らに指導を受けても、日本人があまりよくならないのはなぜですか。☆ A.それは、声楽だけでなく、ミュージカル、ポピュラー全般に通じます。まず、受ける方に資質と基礎の声力がなくては、トレーナーもどうし…
Q.姿勢のチェックすることを教えてください。 A.実際の練習では、力が入らないように(特に喉に)、体をしなやかにして固めずに行なってください。前のめりにも、まっすぐにもならない程よい感じでやってください。理想は、次のチェックリストのような状…
Q.声の競技などは考えないのですか。 A.私ほど、声の発表の場を、多くの人の研鑽と声の研究のためにいろいろと試みた経験をもつものは少ないでしょう。それを経て、今のレッスンの形にしています。それを集約したものと思っています。声や歌がいくらよく…
A.多くの人が細かくいろんなメニュを求めてくるので、そういうものをいろいろとつくって、部分的な対処をするのがヴォイトレのようになっています。しかし、本当はもっとシンプルです。私のでいうと「ハイ」や「アー」という一声がきちんと出せたら、発声…
A.確かに、国や言語における違いはありますが、私はそのように教えられて喉を押したり、こもらせたり、張ったり、落としたり、掘ったり(これらはイメージ語です)して、バランスの悪いまま、それでよいと思っている人をたくさんみてきました。 ここでは、…
A.個人差が大きくあることは別にしてみます。歌では、さまざまなジャンルや分野、尺度によって比較もしようもないので、声としてみています。声そのものに関しては、一部の熟練の声楽家を除いては、邦楽の方が豊かかもしれません。少なくとも歌唱せずとも…
A.第一に、昔の歌手や役者の条件は、大きな声が出ることだったからです。音響技術の悪いときに、声が届かなくてはいけないので、アナウンサーから歌手まで、応援団のような大声訓練をしていました。プロの基準とトレーニングは、声量本位でした。生活でも…
A.声楽家にもよると思います。欧米の感覚で日常生活も通そうとしている人、オペラ歌手では、日本に住んでいても、すぐに舞台に対応できるように、渡欧時の感覚や発声を通している人もいます。特に勉強中は、意図的に偏向させているので、ふしぜんにみえる…
A.日本の伝統的というときに、それが邦楽の発声であれば、一般化はされていないので、芸事にもよります。ただし、そういう発声と今の日本人の声との距離は、西欧の発声よりも遠いかもしれません。 生活の中の声を含めるとしても、ここ50年で、かなり声の環…
A.言語も違うと耳も違います。乾燥した風土で石造りの壁に囲まれていると、否応なしに声を出したときに共鳴に親しむことになります。室内に声がどう響いてくるのか、そこから感じながら自分の声を話しています。日本人には経験しにくいことです。
A.日本人の声楽や合唱が、前者を目指しているなかで、私は芯のある声での後者をより上位に置きます。ただし、ここでの説得力というのは、役者が力任せにせりふを言う喉声ではありません。せりふ、ことばの発音は、理想の共鳴からみると、それを妨げるもの…
A.これは、たくさんの観点を含んでいます。まず、せりふと発声(声楽や歌唱)との違い。響きからみていくと、浅く集約された共鳴に対して、深く集約された共鳴をよしとします。「芯のある」はそのための中心軸感覚として、よい意味に使っています。深く胸…
A.声づくりは、つくり声ということではありません。しぜんに声を出すのに、しぜんな声というのを、どう定義するかによって、よいとも悪いともなるように思います。たとえば、しぜんに出していて、しぜんに聞こえない声が、しぜんに聞こえるようになど。よ…