03.発声
A. 歌手の実力は、ビブラートでもよくわかります。うまくない人は、大きく不規則に動いて、震え声になります。原因としては、過度の緊張や声の支えの欠陥です。歌唱技術の不足で大曲を選んだときに見られます。
A. 喉に関係のない筋肉でも、緊張が増すと、全身の神経筋系の緊張が高まって、その疲れが、発声に関わってくるものです。
A. 発声は、最大の努力というよりは最少の努力において、コントロールできなければいけないわけです。そのために腹式呼吸を使ったり、発声や共鳴をマスターしていくわけです。
A. 喉頭の披裂喉頭蓋ヒダ、仮声帯、声帯のうち、声を出すときには、声門が閉鎖され、他の2つは、弛緩して声道を確保します。
A. 生きるための呼吸や嚥下運動を、複雑にコントロールして、声を出したり歌ったりするようにしているわけです。もともとの反射活動を、大脳皮質のコントロール下に置くのです。
A. 喉が荒れるのは、過剰な筋緊張、摩擦、疲労などから起こります。声を出すには、いろんな活動を、意識的に行いながら、筋肉を収縮させたり弛緩させたり、とても複雑なことを感覚的に行っているわけです。
A. 楽器のプレイヤーなら、筋肉や神経が大きく関係しますが、発声については呼吸器以外にも、消化器系や内分泌系の病気でも影響が出ます。
A. 呼吸は、普段は脳幹で無意識に制御されていますが、セリフをいうときや歌うときには、大脳皮質も関与します。こうした場合、呼吸というのは、呼気と吸気を意識しなくてはなりません。胸部や腹部の動きや喉頭の変化、発声での共鳴等を感じていくことにな…
A. 呼吸に加え、喉頭の位置や声帯の働きといった反射運動を、ある程度、意識的にコントロールしていかなくてはなりません。声の共鳴、音色を豊かにしていくためです。
A. 発声に関しては、楽器と違い、その音を出すところが見えません。つまり、目で見えないところでフィードバックをしなくてはならないのです。そこで、耳からの情報、聴覚が大切となります。しかし、それもまた、リアルに口外に発している声は、聞き取れな…
A. 声を出して、ことばや歌にするということは、見ることができないわけです。ですから、イメージをどのように作るかが、とても大切になります。そのために、イメージする能力やイメージをことばにしたものをどのように受け止められるかという能力が必要に…
A. 声について、その違いというのは、どの程度細かく見るかによります。言葉が違えばイメージも違うので、それぞれの人のイメージがどうなっているかによります。ただ聞きやすい声というのは、聞いている方のイメージであり、機能的な面だと思われます。そ…
A.いろんな目的がありますが、声域を広げることを無意識のうちに行っていくことが、その中に含まれていると思われます。その日によって、声の調子はかなり違い、初心者であれば、出る声域も違うと思われます。毎日繰り返していると、調子のよい日に、うまく…
A.発声練習の中でも、音の高さや音程を重視するときには、そういうことも大切でしょう。ただし、共鳴などを目的とする発声練習のときには、あまり、頭の中に、どんなことかと意識しない方がよいでしょう。流れが止まってしまうからです。
A.タ行やダ行は、口蓋が上がりやすくなると思います。舌の先が、軽く上の歯と歯茎の境目にあたるからです。Lもよいでしょう。
A.一般的には、自分の前の方、少し情報がよいといわれています。口の中を意識しすぎると、こもってしまう傾向があります。ボリュームをつけるつもりで伸ばすとよいでしょう。
A.こもっている状態にもよりますが、dやZ等は、声を前に出すのを導いてくれるでしょう。
A.ラ、L、Rがお勧めです。巻き舌ができると万全です。
A.これは、ナ行やマ行を使うとよいでしょう。鼻腔共鳴しやすいからです。
A.あなたの状態によって、どちらの中になるのかは変わると思います。普段、あまり口をきちんと開けて発音していない人は、少し大きめにした方がよいでしょう。また、共鳴を意識したときに、口の中、特に奥は広くすることが必要です。
A.あなたの発声と目的によりますが、耳の付け根から後頭部にかけての筋肉を斜め上方向に持ち上げると、共鳴しやすい状態になります。少し微笑むような感じで、鼻から息を吸うと冷たく感じるでしょう。
A.あまりよい発声練習ができていないということもありますし、回数や時間を多くして、休息を取らないと、誰でもそのようになります。そういう時は休ませましょう。発声練習は、必ずしも声を強くとか大きく高くするのではなく、身体と呼吸を介して、うまく結…
A.しっかりとした腹式呼吸、息をきちんと声に変えること、お腹でそれを支えること、効率的な共鳴をキープすること、いろんなことが絡み合っていて、大きな声で歌えるようになります。大きな声が出るからといって、大きな声で歌えるわけではないので注意しま…
A.母音でいうとオが、それに近くなりますので、エやイで、練習するとよいでしょう。舌の位置が、ポイントです。舌根があがってはなりません。舌を脱力して、べたっとつけときましょう。口の奥を開けすぎるのもよくないです。声は回そうとせず、前に出すよう…
A. フォームというのを口で説明するのはなかなか難しいので、そうでない例を出してチェックするとよいでしょう。例えば、舌や顎や表情が固まる場合、胸に力が入る場合、お腹がカチカチになる場合など、不自然な場合です。もちろん、練習のプロセスで、部分的…
A.息もれにもいろんな原因がありますが、まずは呼吸の問題、お腹できちんと支えられてないと、声帯できちんと声にできないことが多いです。腹式呼吸をしっかりとすることと、最初に声を出す時にていねいに扱うようにしてください。
A. 鼻声にもいろんな原因がありますが、鼻詰まりを解消して、口と鼻の繋がるところを、きちんと息を通してみましょう。呼吸法によっても治ることがあります。
A. その判断を、何のためにするのかということで大きく分かれると思います。私は将来的なことでの可能性を見ていますから、その発声の中に、将来伸びていくような中心の軸や芯があるかを見ます。単に大きな声で響いていればよいというものではありません。…
A.呼吸がうまく声に結びついていない、息を吐きすぎているような状態でしょう。本来は、トレーニングでは、呼吸の力も高めたいので、少し大きめにイメージして、きちんと腹式呼吸と発声を結びつけていけばよいのですが、この場合は、共鳴からの調整だと思い…
A.言葉が聞き取りやすいというのと声が聞き取りやすいというのは違います。言葉なら発音やアクセント等の問題になります。声が聞き取りやすいというのは、声量や音色の問題を含みます。例えば、かすれているような声、切れ切れになるような声だと聞き取りに…