A.どんな息を発するかで、声の音色が決まってきます。ですから、曲を息だけで練習することは、とても重要なことです。息が変われば、声の音色も変わります。音色を変えるということは、表現していく上でとても大事なことです。息だけの練習をすることで、声とのつながりを持つようにしてください。
また、歌う時にリラックスすることはとても大事です。息は出た分だけ、入ってきます。出し入れできる息の量以上のものを、出そうとすると、力が入ってしまいます。ですから、腹式呼吸の練習をすると同時に、歌う時に、無理に大きな声を出そうとせず、80%くらいのエネルギーで歌うのが、理想です。しかし、トレーニングをする上では、120%の力でトレーニングすることが大事です。そのトレーニングの仕方は、息を完全に吐ききる練習、寝た状態で、足を上げる練習、息を止める練習などです。響きをつかむ練習は、ハミングが有効です。
声は、歌い手があれこれ思考しなくても、行く方向を知っています。ですから、本能で歌うことが大事です。そして、あまり上を向くより、まっすぐ前、もしくは、気持ち、顎を引くくらいの気持ちで歌うと、いい響きで歌えます。常にお客様を意識すること、そして、広いところで歌っているイメージを持って歌うことが大事です。(♯Ω)