発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1562.表現をふまえた発声トレーニングの練習法を教えてください。

A.どんな息を発するかで、声の音色が決まってきます。ですから、曲を息だけで練習することは、とても重要なことです。息が変われば、声の音色も変わります。音色を変えるということは、表現していく上でとても大事なことです。息だけの練習をすることで、声とのつながりを持つようにしてください。
 また、歌う時にリラックスすることはとても大事です。息は出た分だけ、入ってきます。出し入れできる息の量以上のものを、出そうとすると、力が入ってしまいます。ですから、腹式呼吸の練習をすると同時に、歌う時に、無理に大きな声を出そうとせず、80%くらいのエネルギーで歌うのが、理想です。しかし、トレーニングをする上では、120%の力でトレーニングすることが大事です。そのトレーニングの仕方は、息を完全に吐ききる練習、寝た状態で、足を上げる練習、息を止める練習などです。響きをつかむ練習は、ハミングが有効です。
 声は、歌い手があれこれ思考しなくても、行く方向を知っています。ですから、本能で歌うことが大事です。そして、あまり上を向くより、まっすぐ前、もしくは、気持ち、顎を引くくらいの気持ちで歌うと、いい響きで歌えます。常にお客様を意識すること、そして、広いところで歌っているイメージを持って歌うことが大事です。(♯Ω)