発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2439.パッサッジョの歌い方について簡単に教えてください。

A.パッサッジョでは、声を開くのではなく、閉じて歌わなければなりません。専門的には、アペルト(開いた)、キューゾ(閉じた)(両方ともイタリア語)といいますが、キューゾで出ださないといけません。つまり、口を大きく開けすぎず、口のフォームを変えないまま我慢する感覚で体で声を支えないとうまくいきません。このパッサッジョをしっかり体で支えて通過させられるとパッサッジョから上をアクート(鋭いの意味)できる声になります。これは、ベルカント唱法での、一番最初に行き詰る人が多いことです。ここがしっかりできる声楽家は、日本では実は中々少ないといわれます。そのくらいとても難しい技術なのです。(♭∀)