発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3185.「レッスン時の声の出し方の良し悪しの判断基準について」

A.声はたった一声でも、口の形、ポジション、響かせ方など、様々な条件下でいろいろな音質をつくり出させてしまいます。そのため、どの音色が正しいのかと判断に迷ってしまうものです。
クラシックの声楽の場合は、伝統芸能のため、型があり判断の基準は一定なのでわかりやすいところもあるでしょう。ポピュラーの場合、ある種のくせが個性と捉えられることがあります。そのため、「あの人はああいう発声をして、ああいう歌い方をしているから」などと、一定の歌い手を基準にするのはとても危険です。
しかし、発声、つまり声の出し方については、まったく変わりようがないのです。音楽表現の違いこそはあるでしょうが、基本は喉を開くこと(喉声ではない声帯を使った声)(喉仏を下げたままにする)による深いポジションと深い声、またそれらを支える腹式呼吸です。
その三点は、クラシックもポピュラーも変わらないわけで、それを歌にどう生かすかが問題なのです。私はそれらに基準をもっています。(KD)