発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3311.喉を下げた方がいいのでしょうか。

A.声が深く扱えるようになると、感覚的に喉仏(甲状軟骨)は高い位置に上りづらくなります。特に、アクートの時にが甲状軟骨が上にあがらないポジションのまま発声できることはとても大切なことです。しかし、この甲状軟骨のポジションは、喉のみを意識してできることではありません。声の支えとバランスがとれた上で、最後の微調整で甲状軟骨のポジションを考えるとよりエッジの効いた声を出すことができます。これを理解しないで「喉を下げて」と考えると、声が奥まってしまうだけで悪い癖をつける原因の一つとなります。特に、初学者の人は、喉周辺の機能について細かく考えないように注意しましょう。発声は一つの場所に固執することなく、常に体全体のバランスの上に成り立っていることを忘れないで下さい。(♭∀)