A.いわゆる「音痴」といわれる人の中には、自分で音が外れている事に気付いている人、全く気付いていない人がいます。まず、自分で「音痴」を自覚されている場合、耳の機能の問題よりも発声法に問題があるように感じます。喉を強く使いすぎている場合、音程が低くなる傾向があります。特にロングトーンでその傾向が顕著になります。また声帯の筋肉が硬くなっているとコントロールが上手くいかず、自由に音程をとりにくくなってしまいます。支えが抜けてしまうと逆に上ずってしまう人が多いように感じます。この場合は、それぞれのトレーナーのもとで発声法をトレーニングしていけばある程度解決していくことです。
次に自覚していない場合。耳の聞こえなどの機能的な問題に関しては耳鼻咽喉科の専門になると思います。ボイストレーニングの見地から言えることは、音程に関する感覚が弱いか大雑把か、また自分の声しか聞こえていないということがあります。とても根気のいる作業だと思いますが、一つ一つキーボードの音と自分の声の音程が合っているのか確かめながら歌ってみるとよいと思います。最初のうちはトレーナーなどの第三者に聞いてもらいながら進めましょう。(♯Λ)