Q.声の管理は大変なのですか。
A.私が若いとき、トレーニングどっぷりの日々でしたが、楽器のプレイヤーがうらやましくてなりませんでした。プレイヤーの楽器は、確実に音が出るからです。それに比べ、声は心や体調によって、けっこう左右されます。まして、舞台やトレーニングやらで、のどを酷使した翌日などは、最悪の状態です。どのくらい、どういうトレーニングをすればよいのかに、いつも悩ませられるのが、役者や歌い手です。(この役者には、俳優、お笑い芸人、落語家までを含めています。声優、ナレーター、アナウンサーは、場合にもよりますが、含めてもよいでしょう。すなわち舞台のステージで演じて表現する人のこと全般を指しています)
Q.本は参考になりますか。
A.私の本は、わかりやすくするために、トレーナーとのレッスンでの説明も多く入れていますが、すべてのトレーナーがあなたに合うレッスンをしてくれるわけではありません。一人でトレーニングを行なう際も、私の述べるような見方、観点を取り入れていけば、下手にトレーナーに就くよりもずっとよいでしょう。(♭)