A.西洋は元より言語を重視しています。ことばで他人に伝えることを中心に動いているし、伝わらないものは無視される。論理、説得、交渉、プレゼンテーションなどといったコミュニケーション術にすぐれています。そこでプログラム化、マニュアル化にすぐれ、他の世界に影響を与えやすかったわけです。その一例がマクドナルドなどのフランチャイズ方式やオリンピック競技です。
日本人はことばにしない、というか、しないままにも実質的に伝わることを重視するので、結果としてことばを軽視しているともいえるのです。口伝といった匠の体験中心主義でした。しかし、それが崩れてきたのに替わるものがない、その結果、カラオケでの練習や接客マニュアルのようなもので、声も身につけられると思うようになってきたのです。(♯)