A.その1曲を練習する目的によって、捉え方は人それぞれにあると思います。たとえば、コンコーネのような練習曲の場合、その曲の課題となることができるようになればよいと捉える人もいれば、階名で歌うとできても母音アで歌うと力みが入るのでまだ終えられないと捉える人もいます。
初めてカンツォーネを歌う場合に、曲全体を歌えるようにしたら、音楽的表現をつめることは置いておき、カンツォーネに慣れるためにどんどん他の曲を歌ってみるという人もいれば、初めての曲からとことん時間をかけて取り組み完成度を上げたいという人もいます。
このように1曲の捉え方は状況によってもさまざまですが、極論を言うなら、どの曲にも終わりはないのだと思います。たとえその1曲が思うように仕上がったとしても、数年後より成長した自分が同じ曲を歌った際には技術的・音楽的成長が歌に出る一方で、新たな課題にも気づかされるものだからです。([E:#x266F]α)