発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.女性なのに声が低いのがコンプレックスです。できれば今より声を高めにして女性らしい声にできませんか。

A.声の高い・低いや声質などは、その人の持つ声帯によって決まるもので、その人特有のものです。声帯をとり換えることはできないので、声の本質的な部分を変えることはできないのです。

あなたの声が低いのであれば、ご自身の声帯は長くて太いということです。逆に、声が高い人は短くて細いのです。これは、ただそうである、という事実だけであってどっちがよいも悪いもありません。それぞれが持って生まれた自分の声帯をいかに使いこなすか、ということに視点をあてていくことが大切です。

そしてもう一つ、高い声=女性らしい声、低い声=女性らしくない声、というのはあなたの固定概念にすぎません。その捉え方がコンプレックスを助長しているのでは。とも思います。

あなたが思っているほど周りの人は声が低いことを気にしていないし、声が低い女性に好感を持つ人も男女問わずたくさんいるのです。ぜひご自身の声に対する思い、姿勢を見直していっていただきたいです。