A. 合唱団などを見るととても口を大きく開けて歌っている場合もあります。しかしよくよく見ると必ずしもそうではないでしょう。日本のゴスペルのステージを見たとき、私はエアロビクスの笑顔を思い出しました。手振りに身振りがやたらと向こうの文化なのです。
ただし、声は合唱団のように揃って、ソロや少人数で歌うときは全く前に出ていないんです。気持ちが前に出ているから、お客さんには伝わります。日本で日本のお客さんに聞かせるのだから、日本のゴスペルでもよいと私は思っています。
というのは、亀淵さんを思い出したからです。彼女との雑誌の対談で、「口を大きく開けていたら声が出る」といわれたからです。
喉を開けるという注意と同じく、以前は、口を開けて歌えという注意が、よくなされていたように思います。