A. 発声のときのフォームをシミュレーションするのに、口角や軟口蓋が上がり、喉頭や舌根が下がり、リラックスしていることを、わからせるのに、あくびの状態で確認するわけです。
ヴォイトレになると、特にこの3条件に厳しくなっている傾向があります。
相手によってはこの逆のアドバイスをしなければいけないときもありますが、それができないトレーナーも多いのです。
あくびの状態では、鼻呼吸もできず滑舌が悪くなるなどというアドバイスもあります。しかしこれも、また、チェックとトレーニングを取り違えたアドバイスです。
前屈して息を吐きましょうという練習は、前屈して歌うためではありません。こうしたまやかしも、とても多いので気をつけましょう。