発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q. 英語は日本語のなかでどう使われますか。

A. カタカナ英語でのイメージアップ、外来語でイメージづくりをします。一例として、 スィートルーム→suite room(続き部屋) フリマ、フリーマーケット→flea market(蚤の市) ([E:#x266F])

Q. 日本人のコミュニケーションの特色について知りたいです。

A. 日本人の人間関係では、 「以心伝心」、「一を聞いて十を知る」、「阿吽の呼吸」、 「打てばひびく」、「腹芸」、「ツーカー」など。 察しのよい人が粋、野暮でない、というものです。 「男は黙ってサッポロビール」(CM三船敏郎) 「メシ、フロ、ネル」 …

Q. 日本語の特色をあげてください。

A. 日本語は、自立語「詞」、付属語「辞」の「詞―辞構造」です。 テニオハでつなげたら、つながってしまうというので、あいまいなイメージのまま、会話となります。 また、日本語は、即物的で、主体よりも物に即してみることが多いようです。 身体感覚主語…

Q. 歌のためにベストな体のアラインメントを知りたい。

A.スポーツをする人にはなじみのある言葉で、アラインメントとは、骨格や筋肉の正しい位置、パフォーマンスをしやすいように並んだ状態です。立って歌う人は、足の裏から脚の骨、骨盤の位置、背骨、頭蓋骨、これらの骨がどの位置にあるとパフォーマンスが…

Q. コンコーネ50の5番の歌い方について教えてください。

A. 最初の2小節単位の2つのフレーズは、スラーに従ってレガートで歌いましょう。冒頭のpを気にし過ぎて、萎縮せずに、ていねいに歌い、どちらのフレーズも、最後の音に重心を置いて、<>を軽くつけましょう。高音域が得意な人は、始まりのフレーズの終わり…

Q. ニュアンスをつけたくて、曲の歌い始めは息を多めにしたいのですが、発声的には問題ないでしょうか。

A.表現は歌い手の自由であり、私もレッスンでは個人の表現を尊重しています。こう表現したいというしっかりとした思いであれば、ぜひそのように歌ってみたらよいと思います。 発声的な問題としては、息が不安定になる場合があるかもしれません。具体的には…

Q. レッスンでよい状態と言われるとき、自分では声の聴こえがよくなくなると感じます。

A.レッスンでそのような段階がきたら、よい方向に向かっていると捉えています。ただ、これは全ての人に当てはまることではありません。自分の声を聴き過ぎている人や、自己流のポジションを定めている人にも起きる現象と言えます。本来なら、身体を使って…

Q. ハイコンテクストについて教えてください。

A. コンテクストは、アメリカの文化人類学者、エドワード・T・ホールの提唱したものです。ハイコンテクスト―ローコンテクストの違いは、次のように対比できます。 聞き手の能力―話し手の能力 シンプル、凝る―ストレート、わかりやすい あいまい、表現―単純…

Q. 雑談の力をつけたいです。

A.「雑談の目的は何か」と聞かれたことがあります。目的がないのが雑談ですからおかしな問いですが、考えてみると、それなりに目的があります。結果として、何かしら伝えたいことがある、知りたいことがあることも多いと思います。あとは、楽しく過ごしたい…

Q. 喉に関わるがんについて教えてください。

A. 食道がん、咽頭がん、喉頭がん 食道がんは、喉への違和感、げっぷ、味がおかしくなるなどの症状が出ることがあります。声がかすれることもあります。それは、リンパ節に転移して声を出す神経2本のどちらかを圧迫するからです。 さらに声がかすれると咽頭…

Q. 胃食道逆流症とは何でしょうか。

A. 胃食道逆流症は、咳、痰、喉の痛みに肩甲骨の内側やみぞおちの痛み、胸やけなどの症状が出ます。食道がんのリスクとなることもあります。([E:#x266F])

Q. 講演の前に、レッスンを思い出して息を吐く練習をしてみたら声が出しやすかった気がするのですが。

A.声は息の流れに乗って出ていきますので、息を吐く練習によって「息の流れ」を促してあげたことで声が出やすくなったのは理にかなっています。講演前に、いつもよりよい状態に整えることができたのですね。レッスンでの内容を、普段のやっていることに落…

Q. 低い位置に喉頭をおくことは絶対なのでしょうか。

A.発声を勉強していくと「喉を下げる」「低い喉頭」などが出てきます。私自身は低い喉頭であろうと努力していますが、これは私が理想とする声に低い喉頭のポジションが必要だからです。 絶対的に喉頭が低くなければいけないとは思いません。私は、すべての…

Q. YouTubeなどでヴォイストレーニングを銘打っているものは本当に正しいですか。

A. 間違っているとも、正しいかどうかも言い難いです。 トレーナー本人の持論を述べるという意味では自由ですが、ヴォイストレーニングは、それぞれの歌い方、あるいは話し方の問題点を修正するという側面もあります。相手が見えない状態で、持論だけをの…

Q. 咳喘息とCOPDについて教えてください。

A. 咳喘息は、炎症で気管が狭くなるものです。風邪に併発して起きやすく、喘鳴はないのです。長引くと気管支喘息になるので危険です。 喉がイガイガ、痰がからむなら肺炎、結核に、慣性閉塞性肺疾患(COPD)かもしれません。これは、昔は慢性気管支炎や肺気…

Q. 風邪の喉への影響を知りたいです。

A. 風邪は、喉の痛みか鼻水か咳のうち2つを伴います。喉の痛みだけのときは、怪しいです。 唾を飲み込むと痛いときは、急性喉頭蓋炎の疑いがあります。これは、気道の閉塞で窒息死の危険があります。扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)、これも窒息…

Q. 喉の痛みは、どんな病気に関係しますか。

A. 喉の痛みは、心筋梗塞、狭心症などの放散痛として、喉、奥歯、肩などにも出ることがあります。高齢者や糖尿病の人では、無痛性心筋虚血で胸が痛まないこともあります。 大瀧詠一さんや阿藤快さんの患った大動脈解離は、心臓の大動脈の内部が裂けて窒息死…

Q. 心臓の働きを教えてください。

A. 1分間に5ℓの血液を送り出します。血液は、腸で30%、腎臓で20%、脳と骨格筋で15%を使います。腎臓で1日100ℓの原尿をつくり、尿は1~2ℓで出しています。([E:#x266F])

Q. お腹だけではなく背中にも意識を向けるように言われますが、わかりません。

A.歌う時にはお腹で支えてとか、お腹を張ってとか、なにかとお腹を使うように注意を受けることが多いと思います。初心者のうちは特に、お腹の意識が弱く、喉だけで声を作ってしまい声を体で支える意識が低いかもしれません。しかし、なるべく、息を吸って…

Q. 唇の使い方は声と関係しますか。

A. 日本語は、唇をほとんど使わずに話せてしまうので、唇の周りの筋肉を使って発声に生かすという習慣がないかもしれません。しかし唇は声と大いに関係があります。少し外側にむけてトランペットのベルのような形を作ることで、音は外に響きやすくなります…

Q. 胸の響きを充実させるよう言われました。

A.日本人にありがちな歌の声は、頭声できれいに出ているけど、響きがない、声に色がない、弱々しい、パワフルさや主張が足りないなどの特徴があります。 合唱団に長くいたり、ママさんコーラスで歌っている人に多く見受けられます。きれいで、他者と交わり…

Q. DHEAとは、何に効果がありますか。

A.デヒドロエビアンドロステロンは、副腎皮質系ホルモンで「ホルモンの王様」と呼ばれています。アンチエイジングです。筋力をつけるにもよいです。性ホルモンの元にもなっています。([E:#x266F])

Q. ファイトケミカルとは、何に含まれますか。

A.ファイトケミカルは、免疫力アップになります。果物や野菜に含まれます。リンゴ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、ブドウ、ブルーベリー、オレンジ、スイカ、メロン、モモ、ブロッコリー、さつまいも、ほうれん草、カボチャ、キャベツ、セロリ、パセ…

Q. テストステロンとは、ホルモンの一種でしょうか。

A.男性ホルモンの総称、アンドロゲンの中心はテストステロンです。攻撃性、決断力、論理的思考、リーダーシップなど、男らしさを支えます。老化で少なくなると、落ち込みやイライラ、うつになりやすくなります。 増やすには、長ネギ、玉ねぎやキャベツ、ニ…

Q. GI値とは、どういうものですか。

A.GI値とは、グリセミック指数=炭水化物が糖に変化するスピードを示す数値です。GI値の高い食べ物は、血糖値を上げます。 GI値が高いのは、白米、うどん、食パン、バナナ、ジャガイモ、トウモロコシ、クッキー、チョコレート、キャンディなど、低いのは、…

Q. 中音域や低音で声がスカスカになります。

A.裏声がちの声で歌っていると、どうしてもこのような現象が起きやすいと思います。裏声のみしか使わずに歌う人は、高音はいいのですが、その声のまま中低音を歌うために、声がスカスカして響きの充実が全くない音になっているのだと思います。 そこでミッ…

Q. 最近ライブで人の歌をよく聴いています。先日、高音がピーンと張っていて苦しい感じに聴こえたのですが、自分の感覚は合っていますか。

A.その曲の表現や演出によって、あえて苦しそうに歌うということでしたら別ですが、もし歌っていたご本人の意図するところでないのに苦しい感じに聴こえたのであれば、実際にその高音を歌うのが苦しかったのでしょう。ちなみに、身体を使っての歌であれば…

Q. 講演のときに周りから声がよく通ると言われるようになったのですが、自分にはまだ自覚がありません。

A. 自覚がなかったとしても、声を聞いてくださった人々の感想は有り難く受け止めて、ひそれを励みにしてください。発声でも朗読でも、自分の身体が楽器であるため、その日の天候や体調によって体感はさまざまです。 自覚がないという面では、例えばレッス…

Q. 老化の原因は何でしょうか。

A.ミトコンドリア説では、そのエネルギー生産時にフリーラジカルを出します。ミトコンドリアも老化し、アポトーシス(自然死)します。 他にホルモン減少や免疫機能低下も原因となる説があります。([E:#x266F])

Q. メラトニンの働きやコルチゾール、セロトニン、トリプトファンの関係を教えてください。

A.フリーラジカルの天敵がメラトニンです。睡眠、免疫力アップ、コレステロール抑制に働くのです。毎日、日光を浴びることです。メラトニンは胸腺を刺激してT細胞を生産させます。 コルチゾールも睡眠時に出ますが、早朝にピークとなる覚醒ホルモンです。…