04.発音/言葉
A.東西で、シャベルとスコップ、素うどんとかけうどん、うどんは、たぬき、きつねも違いますね。
A.方言の評価は、その地域の人へのイメージに左右されます。方言コスプレが流行しました。 ついでに、暗い時代の方言札(1903~1945年沖縄)、言語ヘゲモニーなど調べてみてください。
A.上向きが「を」で、下向きが「お」です。「をとこ」「をんな」で、「おきな」「おうな」です。「をさない」(幼い)で「おゆ」(老いる)と反対なわけです。
A.平安の時代には、「あそぶ」とは音楽の演奏でした。「あそ」は、ぼんやりした状態です。祭りで神を待つのに神事として音楽が使われました。よりまし(憑人)につくのに「あそ」の状態になるのです。恋愛を指すこともあります。
A.命の「ち」は血と乳。「忌む」や「斎(いつ)く」「祈る」のように、「生きる」の古語は、「生く」で息に通じます。「い」は、厳かなものを表しています。
A.息をひきとる、息を吹き返す、息吹くというように、「生く」の名詞化が息と考えられます。命の「い」であり、言う=言霊の「い」です。
A.人体に似たようにみえたら、その名がつくのはしぜんなことと思います。あばら骨→あばら家など。もしかすると、「目」や「鼻」で、「芽」や「花」かもしれません(アクセントからは、否定されていますが)。
A.どの国も同じで、「p、b、m」「t、d、n」「k、g」「w」「tz」「dz」です。つまり、口唇音、歯音、後舌音の順です。
A.母語は、a、それに対してiが区別され、次にu、そして、その間のe、oとなります。
A.メソポタミア文明のシュメール人の楔形文字で、粘土板に葦ペンで刻みました。シュメール語は、日本語と同じく、膠着語の系統に属します。ちなみに、次はエジプトのヒエログリフ(神聖文字)という象形文字です。パピルスに葦ペンでインクで書いたのです…
A.方言というよりは沖縄語ですが、母音が「あいう」の3つです。琉歌は、8886となります。
A.ピジンは、植民地など、支配されたところで生まれたことばです。ピジンイングリッシュなど、破格英語とか言う人もいます。母語でも母国語でもなく、使われています。そういう人たちの子供が母語とすると、クレオール語と呼ばれます。
A.フランスでは、政府が1972年、公式機関と学校へ2種類の言い換え表を出しました。英語の代わりに言い換えるものとそれが望ましいものと、です。日本の場合は、カタカナもあり、多様な受け止め方をしているようです。
A.明治18年、三宅米吉の「方言取調仲間の主意書」に、「我が日本の国語」とあります。邦語、日本語、国言葉も使われています。明治19年、ヘボンの「和英語林集成」に掲載。明治27年、上田万年「国語と国家と」の講演にて、広まったそうです。
A.「ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」(啄木)は、発禁になっていませんし、注記もありません。
A.アルザス地方の本来のことばはドイツ語で、当時も7割の住民はドイツ語を使っていたのです。となると、この話で母国語を奪われるのは、フランス語を使うアメル先生だけということになるようです。母国語は母語とは違うので、あまり安易に使うと話がおかし…
A.授乳で乳を吸うときに、必ず、赤ん坊は、母親のその声でことばを聞くはずです。赤ん坊が外で初めて出会う母の乳と母のことば、そこから、母語が伝わるのです。つまり、親から授かった身体で、まわりのものと関わっていき、教わったことばで社会、つまり…
A.韓国語は、北朝鮮も使っているので、本来は、朝鮮語と呼ぶ方がふさわしいと思われます。しかし、中国語には、北京語や上海語など、より大きな違いとしての50以上の言語があります。つまり、それぞれの民族の言語としてあるのです。となると、漢民族の漢…
A.方言なのか、別の言語なのかは、学問として、客観的に決められず、政治などが絡んでくることもあります。日本人に通じるかというと、全くわからない。でも、そのような方言もいくつかあります。使う人の意識によっても、独立性を望んでいるのか、所属を…
A.「ウ」は、非円唇母音といって、唇を突き出しません。これに近いのは、フランス語、トルコ語、韓国朝鮮語などに限られます。
A.日本語では、外来語に対して、単語の最後のb、g、k、pに、ブ、グ、ク、プとウ段を使い、d、tには、オ段のド、トを使うようにしたのです。子音に対して、どのカタカナ語をあてても、小さい「ッ」以外は、母音を含むので、正しくないと言えばそれまでです。
A.日本では、Ⅴは、ヴァで使うようになりつつあります。日本語は、バとヴァを区別しないので、どちらでもよいですが、ヴァを使う方が外来語っぽいのでしょう。ヴをウ濁と言います。
A.今は、ウラル・アルタイ語族は認められていません。
A.言語学では、1文字と1音との対応する体系のことです。a、b、c、…は、ラテン文字、ローマ文字ですが、ギリシア文字のα、β、γやキリル文字のаやヘブライ文字、アラビア文字もアルファベットです。一般的には、アルファベットは、ラテン文字と思われ、その…
A.「父兄」も、今は使わない方向だそうです。女性への配慮のあまり、バランスが欠けてしまったことは少なくないといえましょう。
A.はい、今は、母語(mother tongue)です。
A.日本人=日本語の感覚で捉えてしまってきたからですね。英語がしゃべれたら何十カ国で通じますね。カナダ語やスイス語とも言いません。公用語が2、3カ国語ある国も多いし、そろそろ「何カ国語」ではなく、「何言語」というようにした方がよいでしょう。
A.外国語も外国人も、国という単位で分けているのは好ましくないと思います。アイヌ語は、外国語とはいえません。外語とつけている専門学校などもありますね。 国と民族と言語は、別のカテゴリーにするときでしょう。
A.カタカナでのスローガンですから、日本での使い方として受け取っておきましょう。
A.「てにをは」は助詞ですね。