04.発音/言葉
A.ハをパと読んでいたのです。奈良時代まで、ハ行はパピプペポでした。江戸時代までなら、ファ行という方がよいでしょう。 言語変化としては、p(パ)→ph(ファ)→h→消滅となるのが、国際的にも一般的なのです。母はファファ、その前は、パパだった、…
A.カ行はk-g、サ行はs-z、タ行はt-dと考えると、そこでの口形と舌の形は同じです。清音―濁音という音韻的対立が成立しています。しかし、hは、喉の奥で発する音ですから、ここでは、パ行p-bがそれにあたります。
A. PTKやカケカナ、タカラベなど、特に、カ行、サ行、タ行、ラ行のトレーニングをしっかりするとよいでしょう。これらを組み合わせると、さらによいです。息が弱いなら、ザ行、ダ行、バ行、パ行を行いましょう。
A.早口言葉は、滑舌がまわりにくい課題での練習なので、慣れていくと、舌が滑らかに動き噛まなくなります。声を出して行うので、これまで、これを行うほどにも出していない人には、声出しの練習になり、よくなるでしょう。 しかし、発声や声のトレーニング…
A.確かに、プロミネンスでのメリハリ、強調は、強弱アクセントの欧米の言語にメリットが大きいと思います。しかし、日本では、演劇の練習は、まさに演劇らしく演じることを求められてきたのです。それで客がよければよいと思います。それに台本を変えられ…
A.ことばは、行動のための指示や報告と、社交のためのものと2通りがあります。これは、「する」と「ある」の身体言語といえます。(DoとBe)「する」は、画一性と集団性を目指すため、序列ができます。「ある」は、個別化です。 存在論では、「存在と存在…
A.正座は、姿勢としては、悪くありません。胡坐や体育座りの方がよくないといえます。ただ、正座で痺れたり、血行がよくなくなる欧米人や今の日本人には、正座は難しいものになっています。発声と直接結びつけて考えない方がよいと思います。
A.母音中心で、音楽的とか美しいと思う外国人もいます。母音の数は少ないのですが、リズムの強弱やメリハリの弱いことから、一本調子に聞こえやすいと思います。 どぎついというのは、5つの母音を力んで言うからでしょうか。人にも地域にもよると思われま…
A.声のよし悪しは、何を基準にするのかで違います。欧米の声楽の発声を元に、そのように言う人も多かったのですが、それは、今となると、一面的な見方です(と言っても国際的なレベルでは、相変わらず評価は低いと思います)。 日本人も、初めて声楽歌唱を…
A. 共通語は、東京のことばを誰もが聞き取りやすくし、いさかいが起きないように、つまり、感情的に表現しにくいように整えられたのです。それゆえ、関西弁に比べて、しゃべくりの漫才には不利です。感情が伝わるのには、方言の強さが有利です。
A.日本語は、「ビ」も「ヴィ」も同じで、v、bの区別はなかったわけです。日本人の「ラブ」と「ラヴ」は同じですが、英語ならはっきり区別されるのです。たとえば、「愛する(love)」、「こする(rub)」となるわけです。音素(フォネーム)として取り出す…
A.母語a、子音対立で、口腔子音pと鼻子音m そのpが口唇音pと歯音tに分かれ、そのmがmとnに分かれます。 母音は、aとi(またはaとe)が区別され、a、i、u(またはa、e、u)が習得されます。
A.言語論、音韻論、構造言語学、構造主義、記号論などを学びましょう。
A.鳴鼻音(nasales sonante)です。カール・ブルクマンが発見しました。 子音なのに、まわりの音声と対立しにくい母音に近い性質をもつmやnが含まれます。
A.マイ・フェア・レディのヒギンズ教授は、音声学で発音矯正します。フォネティックといいます。 それに対し、音韻論(フォノロジー)とは、意味を変える言語音を区別するものです。
A.たとえば、brotherと兄弟は、同じ意味のようで違います。日本語では、兄と弟として年齢の上下を気にして名付けているわけです。 あるいは、複数形にsをつけなければいけない言語を使うと、それは、常に数を意識しなくてはいけなくなります。 このように…
A.吃音などの問題でも、口を動かさなくともよいし、はっきりと発音しなくても言いたいことが伝わればよいということで区切ることで治せることが多いでしょう。 滑舌や噛むことに苦手意識をもつと、口も動きにくくなるからです。
A.ヴィジュアル的には、その方がよく伝えられます。しかし、発声や発音からは、必ずしもそうではありません。無駄に労力を使い、難しくなってしまうこともあります。 その難しさをやり方でクリアしてしまうと、アナウンサーや声優などに多いのですが、ふし…
A.ことばの発音練習はありますが、それは、一つではなく、無数、無限につながります。 時代とともに話すスピードが速くなり、構音が間にあわなくなることも多くなりました。 喉声で口で構音してもよいでしょう。日本語のイメージを新たにもつことで解決し…
A.昔、といっても、昭和の半ばまでは、一字一字を等価に、同じ長さにしがちでした。 「真っ赤に」は、「まっか(あ)に(い)」で3拍、一音に一拍で合わせていたのです。 「愛」なら「アイ」ですから、歌で伸ばすと「アーイー」です。しかし、「I」なら「…
A.核音といって、他の音を引っ張り込む音があるそうですが、これが、日本語では、最後にくることが多いようです。 海外では、フレーズでも前半にピークがくることが多いと思うのです。ピアノの平均律も、まさに欧米的なものですから、楽譜で学ぶのと同じで…
A.「あ」は、低母音(広母音)、「い」「う」は高母音、「え」「お」は中母音です。 「い」「え」は前舌母音、「う」「お」「あ」は後舌母音です。 つまり、「あ」低。「い」高、前。「う」高、後。「え」中、前。「お」中、後となります。
A.[f]は、上の歯が下唇にあたります。hは、唇が丸まりません。「ふ」は、両唇が丸まるのに上の歯を下唇にあてないので、f、h、どちらとも異なるのです。
A.4つに分けてみましょう。 k/stnr/mwp/y 軟口蓋/歯茎/両唇/硬口蓋
A.4つに分けてみましょう。 ktgdp/ssh/nm/yrw 閉鎖音(破裂音)/摩擦音/鼻音/接近音 前の2つは阻害音、後の2つは共鳴音です。 鼻音は鼻から空気が出るし、接近音は狭めるのが弱いのでひびくのです。
A.代表的な例として、Strengthsは、 子音3+母音1+子音3~4で、もっとも多くの数の子音が1つの母音の前後につく例に挙げられます。“Close To Me”という歌に出てきます。 日本語では、ベタにいうと「ストレングス」で、子音7+母音6となります。
A.どちらも母音から始まることばですよね。そのことばを発する度に、出だしの「あ」や「い」で喉にあてているのではないかと推察します。子音から始まっていない分、喉にあててしまいやすいのでしょう。 一日仕事をして夕方にもなれば、人間ですので疲労が…
A.外国人が日本人の声真似をするときに、よく聞かれるのは、少し高い音声で平べったく「ペチャペチャ」といった音です。喉が上がっており、音声のひびく共鳴空間も狭くなっている音をあらわしているのだと思います。 喉が詰まったような声を回避するには、…
A.どれくらい練習したかにもよりますが、伊語の発音やその曲全体に慣れていくまでは、あまり気にしない方がいいかもしれません。どんな曲でも、不慣れなせいでテンポが遅くなるということは誰でも経験のあることです。特に初めての原語であれば、なおさら…
A.捉え方によって、答は違ってくると思います。一般的にみたら、母音アは口を開ける、母音イ・ウは口が狭いなど、発音するときの口は大体、共通すると思います。アの口をしてイを発音するのは難しいし、逆も同じでイの口をしてアを発音するのも不自然です…