A.息を吐けないと、声帯が振動しないので、声がでません。しかしどのように身体を使って、どのような息を吐くかが重要なのです。
息を吸うための筋肉(外肋間筋、横隔膜)は身体の比較的上部にあるため、息を吸うことで、胸、肩、首、など声帯に近い部分に力を入れてしまいがちになります。しかも、息は吐ききったら自然に入ってくるものですので、吐くことを優先し、吸うことは自然に任せてみてください。
さて、息を吐くほうですが、吐く為の筋肉(害腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹直筋)はお腹から下の方、つまり上半身の下半分にあります。ここを意識して息を吐くトレーニングをしていただきたいのです。しっかり息を吐ききってください。ただ、限界を超えて、身体を固めないことと、この筋肉以外が手伝わないように注意しましょう。
フー(3秒)×10回、フー(細く長く20秒、30秒、40秒と段々長くしていく)、フー(pからfまでクレッシェンドして吐く)×10回、ブー、ズーなど、声にして息を吐くなど日々のトレーニングに組み込んでみてください。(♯β)