A. 音が、なめらかにつながっていないということでしょうか。律義に音符と歌詞を歌おうとすると、音符の団子がならんだような、物切れの音楽になってしまいかねません。音楽はもっと流れるように、滑らかに聞こえてきたほうが美しいので、レガートを指摘されるのかもしれませんね。
まずは、言葉を外して母音のみで歌うことです。「ア」「オ」などで、音符の玉を気にせず、なるべく音と音をつなげるようにして歌っていきます。同じ母音のまま歌うわけですから、切れ目もほとんどないように感じて歌うことができます。
このときに着目していただきたいのは、音と音が移り変わるところです。例えば「ド→ソ」と上行するとき、階段がつくように上がるのではなく、なるべくつなげて歌う、つまり、レガートに歌うということです。音と音の移り変わりで滑らかに移行できる習慣がつけられるように、常に母音で練習するのです。
次に、その歌詞の母音のみをつなげて歌います。「うさぎおいしかのやま」なら「うあいおいいあおああ」となります。あいうえおの5母音が滑らかに歌えるようになりましたら、歌詞で歌ってみてください。(♯β)